May 02, 2017 interview

第4回:僕は映画が好きだけど、それ以上に映画館で映画を見るのが大好きなんです。

A A
SHARE

西澤

入れてます。

池ノ辺

ということは制作費かかってますよね?

西澤

通常はすごいかかるんです。

でも、未体験ゾーンにかかる映画は毎年、50本以上なので、全部パッケージにして、一つの会社にお願いしてDCPを作成してもらっています。

池ノ辺

すごい工夫。

2017年は何本上映したんですか?

西澤

2017年1月から3月いっぱいかけて60本、上映しました。

例えば今年だったらゲイリー・マーシャル監督の遺作で、ジュリア・ロバーツとジェニファー・アニストンが共演した『マザーズ・デイ』なんてかけています。

_DSC0172
池ノ辺

えらい!

このメンツだったら、数年前は劇場でかからないなんてありえないです。

西澤

そうなんですよ、この企画は自分で立てといて、自分で言うのもなんですけど、本当に、面白いですよ。

池ノ辺

要するにロードショーにならないものをここで一挙に見ようぜ! という贅沢な2ヶ月間のイベントですね?

西澤

そうそう、遊び心のある映画もあります。

本当に。

でも、映画祭ですからね。

ときどき、トラップみたいな、「うわ、なんで、こんなの見てしまったんだ!」っていうつまらない映画に出会うときもあるじゃないですか?

池ノ辺

あるある。

あ、間違えちゃったっていうの(笑)。

西澤

そういう地雷も何本か仕掛けてあるので、そのときは、「わ、やられた!」ってものすごくつまらない映画を見てください(笑)。

池ノ辺

通しの券はあるんですか?

西澤

ないです。

1300円均一。

ただ、半券を持ってくると、どの作品も1100円になるんですよ。

池ノ辺

じゃあ、1回見たら2度美味しい、3度美味しい。

素敵な企画です。

毎年、続けてください。

西澤

はい、これぞ、映画館でしか体験できないことだと思います。

(文:金原由佳 / 写真:岡本英理)


01

© MMXVI STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

映画『スウィート17モンスター』

共感率100%!こじらせたまま大人になったすべての人に捧ぐ21世紀の青春映画の傑作誕生! 誰もが”あの頃”のリアルな痛さを思い出して悶絶&涙する人続出。”めったに出会えない宝物”のような青春映画だと全米No.1批評家サイトロッテントマト95%絶賛。

主人公ネイディーン役は、『トゥルー・グリッド』で14歳のときにオスカーにノミネートされ、歌手としても人気のヘイリー・スタインフェルド。自己愛と自己嫌悪の狭間で揺れる等身大の17歳像を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。監督は、ウエス・アンダーソンを発掘した名プロデューサーが抜擢したケリー・フレモン・クレイグ。自身の脚本を初監督し、NY映画批評家協会賞第一回作品賞を受賞するなど、本作は、賞レース4受賞、18ノミネートの快挙を達成。 教師役には個性派俳優ウディ・ハレルソン、母親役に『クローザー』のキーラ・セジウィック、兄ダリアン役に『glee/グリー』シリーズのブレイク・ジェナーが、主人公に寄り添い彼女を見守る「大人になりきれない大人」たちを見事に演じている。親、兄妹、友人、そして‟あの頃の自分”目線で共感する人も多いはず。

映画 『スウィ―ト17モンスター』公開中

公式サイト http://www.sweet17monster.com/ 

公式Facebook https://www.facebook.com/Sweet17MonsterJP

公式Twitter https://twitter.com/Sweet17Monster

Loading the player...

PROFILE

西澤彰弘(にしざわ・あきひろ)

東京テアトル株式会社 映像事業部 編成部 部長 1969年8月25日、おとめ座、A型。大学卒業後、1992年東京テアトル入社。 銀座テアトルシネマ、シネヴィヴァン六本木、シネセゾン渋谷、テアトルタイムズスクエアで劇場勤務。 2004年~番組編成担当。(ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿、シネリーブル池袋、テアトル梅田、シネリーブル梅田、シネリーブル神戸、キネカ大森、新所沢レッツシネパーク、現在9サイト)

池ノ辺直子

映像ディレクター。株式会社バカ・ザ・バッカ代表取締役社長
これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』『マディソン郡の橋』『トップガン』『羊たちの沈黙』『博士と彼女のセオリー』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノマドランド』『ザ・メニュー』『哀れなるものたち』ほか1100本以上。
著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 WOWOWプラス審議委員、 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」も運営もしている。
映画が大好きな業界の人たちと語り合う「映画は愛よ!!」記事一覧はこちら