- 谷島
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配信には配信なりの個性がどこかにあると思うんですね。
それを見つけて、追求していきたいなぁという気はするんですよ。
- 池ノ辺
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配信用の宣伝がすごく面白いのは、終わりがないんですよね。
始まってみるとターゲット以外の人がよく見ているデータが出ると、またそこに向けて宣伝していく。
グローバルな世界。
面白いね。
- 谷島
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簡単に国境も越えることができる。
そこも前からやりたかったことの一つで、かつて『鉄男 THE BULLET MAN』を作った意図の一つは、日本映画だけど、英語映画を作るということへの挑戦でした。
なぜならアメリカでは、GODZILLA、AKIRA、TETSUOなんです。
新たにアメリカに上陸させるんだという野望を塚本(晋也)さんと抱いて、日本映画なのに登場人物全員に英語でしゃべらせた。
国境を越えるにはどうしたらいいかというのがこの時のテーマだったんですよね。
それを配信は、プラットホームの力により、一瞬で実現させることが可能。
ただ、そこでどんな個性を発揮したら良いか?何に挑戦し向かっていくのかが、個人的にはまだ見えない。
- 池ノ辺
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いやぁ、次の面白さが見えてきたじゃないですか。
ワクワクするな、その話。
- 谷島
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どうしても、いまだかつてないことをやりたいという欲望があるので、配信という世界で何ができるか、もうちょっと研究しないとダメだね。
- 池ノ辺
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アスミック・エースの株主ってJ:COMさんですよね?
- 谷島
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そうです。
- 池ノ辺
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だったら色々できるじゃないですか?
- 谷島
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そうなんです。
J:COMはオンデマンドもあるので、そこで今年、突貫で作ったのが『愛のむきだし【最長版 ザ・テレビショー】』。
園子温監督の力作映画、4時間の大作だったものを、編集で捨てた1時間を復活させ、30分のテレビドラマ・シリーズに再構成し、全10話で配信しているんです。
映画をテレビに変換する、ワンコンテンツ・マルチユース。
コッポラとベルトルッチはかつてやったけど、日本映画では初めてです。
- 池ノ辺
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谷島さんのお話を聞いていると、やりたい事をやってきているじゃないですか。
よく周りが許してくれましたよね。
だって自分でお金を出しているわけじゃないでしょ。
みんなが賛同して形になっているってすごいですよね。