- 銀河:
-
やっぱりアニメとは声質が変わりますよね。特にバラエティ番組は、軽快な感じを出さないといけないので、普段の悪役よりかなり上に抜けた感じになります。そこで気を抜くと、みんな同じような感じになってしまうのが悩みどころかな。『開運!なんでも鑑定団』は、出張鑑定だったり、依頼品の解説VTRだったり、いろいろな映像があるのでトーンを使い分けられますけど、最近の番組は運び方、収め方が定形化してきていて、キューカットなんかはみんな同じ様な文章で、ちょっとねぇ。もちろん、作り手の皆さんにそれぞれこだわりがおありになるということは分かっているんですけれども。
- 古川:
-
ナレーションへのこだわりというと、僕と銀河さん、それとこないだお話をお伺いした柴田秀勝さんとでやらせてもらっている『世界衝撃映像100連発 カメラが見た劇的瞬間』の話もしておきたいね。あの番組、なぜか尺をだいぶ余らせて喋らないといけないんですよ。10秒あっても、10秒まるまる使っちゃいけないの。
- 平野:
-
どういうことなの?
- 銀河:
-
「そのとき、トラックが!?」って文章があったとして、それをトラックが出てくる前に言わないといけないんです。先にネタバレをしちゃって、視聴者にその映像を期待させるっていう狙いがあるらしいです。最初は慣れなくて、戸惑いましたけど、最近はナルホドナと。でもつい画に合わせたくなっちゃうんですよね。職業病?
- 古川:
-
これはぜひ、実際に番組を見て確認していただきたいですね。
最大の謎、「銀河万丈」の名付け親は誰?
- 平野:
-
銀河さんの謎と言えば、ある時期に芸名を変えられましたよね。それまで本名の「田中崇」でやっていたのが突然「銀河万丈」になりました。そこにはどういった意図があったんですか?
- 銀河:
-
ちょうど1982年の誕生日に芸名を「銀河万丈」に変えました。当時、現状を打破したいという気持ちが強くあって、一念発起して、えいやっと。
- 古川:
-
インパクトのある名前だよね。アニメの主人公みたいというか……。
- 銀河:
-
それはよく言われましたね(笑)。ある先輩には「お前はもう洋画やらねぇのか?」なんて怒られました。確かに、自分では絶対に思いつけない名前です。
- 平野:
-
すると、そのお名前はご自分が考えたわけではない?
- 銀河:
-
自分ではとてもとても。プレゼントしていただいたんですよ。
- 平野:
-
それはどなたから?