Dec 30, 2017

インタビュー

ギレン総帥、聖帝サウザー・・・数多くの作品で魅力的な悪役を演じてきた名優・銀河万丈に迫る!

レジェンド声優インタビュー
銀河万丈[悪役立志編]

arranged by レジェンド声優プロジェクト

 

 

アニメ黄金期の立役者である「レジェンド声優」と、自らもレジェンドである声優・古川登志夫さん、平野文さんによる濃密トークをお送りするレジェンド声優インタビュー。2017年最後の更新は、『機動戦士ガンダム』のギレン総帥、『北斗の拳』の聖帝サウザーなど、数多くの作品で魅力的な悪役・仇役を演じてきた名優・銀河万丈さんが登場! これまで多くを語ってこなかった銀河さんの、数々の“謎”に迫ります。

 

 

謎その1:銀河万丈はいかにして声優を目指したか

 

平野文
(以下、平野)

今年最後のレジェンド声優インタビューは、何と、銀河万丈さんにお越しいただきました! 今日は、左耳からは銀河さん、右耳からは古川さんと、全く違うタイプの美声が聞こえてきて、本当に幸せ(笑)。

銀河万丈
(以下、銀河)

最近はいろいろな呼ばれ方をしますが、遂にレジェンドですか。伝説だもんなぁ。過去の人かぁ・・・(笑)。

古川登志夫
(以下、古川)

今回は銀河さんの、あまり語られていない「声優以前」のお話など、銀河万丈の“謎”に迫っていきたいと思っています。覚悟してくださいね。

平野

そういえば、銀河さんがどうして声優を志したのかとか、そういうお話は聞いたことがないわよね。すごく興味あります。

銀河

お話するほどの内容がなかったからですよ(笑)。自分が本当は何をやりたいのか、何も決められないまま時間が過ぎていき、気がついたら大学卒業間際に。特に外の世界と接点もなかったので、誰かに何かを目指せと言われることもなく……。

古川

これだけの美声だからね。声優になるべくしてなったと思ったんだけど。

銀河

大学時代にラジオドラマ作りにハマったというのが、きっかけと言えば、きっかけなんですが、それも別に演じることが好きだったというよりも、「音」を作るのが好きだったということだったので、当時はまさか、演技を生業にしていくことになるとは思っていませんでしたね。

平野

ラジオドラマ?

銀河

大学の放送部みたいなところで、みんなであーでもない、こーでもないと音をいじり回すのが面白かったんですよ。もちろん、そんな本格的なものではなくて、みんな素人ですから、役者もやれば、脚本も書きますし、編集もやります。でも、いざ、それを仕事にしたいと思ってもどうしたら良いのか分からない。

平野

その当時(1970年前後)はまだ、『夜のドラマハウス』(1976年~)みたいなラジオドラマ番組も始まっていませんでしたからね。

銀河

それで、一番近いところはどこかと考えて、「劇団」なんじゃないのかな、と。あそこも、演技から照明、音響、舞台設営などまで、何でもやらなきゃならないじゃないですか。そういうクラブ活動的なことをもうちょっと続けたかったのかな。当時、山手教会地下にあった「渋谷ジァン・ジァン」でやっていた、コーヒーを飲みながらラジオドラマを聴くっていうの、いいなぁって。「見えない劇場」って言ったんですけど、なんかワクワクしました。

古川

ああ、覚えてる、覚えてる。劇場のど真ん中にスピーカーだけ置いてあって、みんなでコーヒーを啜りながら、そこから流れてくるラジオドラマを聞くんだよね。あれは不思議な空間だったなあ。

銀河

そう、壁に小さなスピーカーがいっぱい下がってました。 僕の世代が、ラジオで育った世代ということもあるのでしょうが、全て聞く人の想像力に委ねるところが面白いなぁ、と。

平野

数ある劇団の中から、テアトル・エコーを選んだのはどうして?

銀河

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いで、言葉が面白くて、深くってと言うと、やっぱり、井上ひさしさんでした。それで井上さんが座付き作家だったテアトル・エコーの養成所に飛びこんだんです。

平野

その当時の同世代で気になっていた方、競いあっていた方はいらっしゃましたか?

銀河

いやいや、そんな偉そうなことを言えるレベルになる前に劇団を飛び出しちゃって(笑)。何にもできないくせに自分たちで劇団を立ち上げたり、つぶしたり、あっちの芝居に出たり、こっちの芝居に出たり……根無し草でしたよ。

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