Sep 17, 2019 interview

今泉力哉×三浦春馬、初タッグ作で「別の世界が現れた」「ここだけは引かなかった」シーン秘話を明かす

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それぞれの佐藤像、全開笑顔のシーン秘話

――監督が思う佐藤像と、三浦さんが思う佐藤像にズレがなかったということもあったのでしょうか?

今泉 一致しているところも一致していないところもあって、それがおもしろかったですね。ひとつ明確に覚えているのが、佐藤が彼女の紗季(多部未華子)をバスに乗せて100パーセントの笑顔を見せるというシーンがあるんですよ。あの時、現場で俺は、佐藤が抱えている問題が全部解決したわけでも解放されたわけでもないのに、その全開の笑顔はアリなのか? と疑問に思ったんですよ。

三浦 ふふふ(笑)。

今泉 その時は「三浦さん、このシーンっていまの笑顔ですかね?」という話をしたんです。俺の方が(三浦より)佐藤のことをもっとまともな人間だと思っていたんですよね(笑)。

三浦 あははははは(笑)。

今泉 でも、三浦さんは「佐藤はこれだと思います」ってハッキリ言って。その時、そうか、そういえば佐藤ってバカだよなって俺も納得したというか。その時、例えば俺が「いや、まだ何も解決してないからこの全開笑顔はないです」みたいなことを言ったとしたら、そして俺が“監督は絶対だ”と思っていたとしたら、もっと抑えた笑顔のシーンになっていたと思うんですけど、俺もどっちかな? とまず思って。

――考えた結果、三浦さんの全開笑顔の方だと思われたと。

今泉 三浦さんによって、俺が思ってもいなかった別の世界が現れたから、でも不安なままOKもできないから三浦さんに相談したら、「佐藤はこれでいいんじゃないですかね」って。全部は解決してないけど、佐藤にとってひとつは解決してるからスッキリもしてますし、だいたい、彼女をバスに乗せてる時点でちょっとズレていて、あぁ、佐藤ってそういうところバカだったなって思って。でも佐藤の中ではいいことをしてるんですよ。

三浦 そうそう、いいことをしてるんです、満足なんです、その行為に。自分がいままで悶々としていた日々の答えをしっかり彼女に渡せて大満足みたいな(笑)。

今泉 彼女もいい笑顔だったしね(笑)。

三浦 根底に流れる彼のマイペースなところとか自己中心的に捉えられそうな行動っていうのは変わらないんですよね。だけどその憎めなさが彼女の中である種の決断をさせるっていうことがあると思って、このシーンだけはわりと自信を持って監督に「たぶん100パーセントで笑いますよ」と言って(笑)。ほかのシーンはいろいろと話し合いながら監督に導いてもらったんですけど、ここだけはなぜか引かなかったんです。

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