Sep 19, 2017 interview

いよいよ最終回!『僕たちがやりました』は、人間を深く描くドラマへの挑戦だった。【プロデューサー陣に聞く】

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インスタのフォロワー19万人、Twitterも16万人

 

──実際、視聴者の反応はいかがだったのでしょうか?

平部 暴力や性表現に関して過激に見えないようにかなり気を使ったつもりですが、それでも、思った以上に反響がありました。そういう描写自体が減っているため、視聴者に免疫がなくなって、少しでもあると強い刺激と受け取られてしまうようですね。

米田 我々も、例えば、「リトル伊佐美」という言葉で、男性器の話をして喜びたいわけではなく、別の意図があるわけです。表面に現れているものの一枚下に隠されているものを見てもらうために、もっと工夫していくことが、今後の課題だと思っています。

 

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──視聴率以外の価値で見いだせたことはどこですか。

米田 スタッフががんばってくれたこともあって、インスタのフォロワー19万人、Twitterも16万人と、SNSの反響が大きいです。そこでのコメントを見ると、僕らの言いたいことに手が届いているという感覚があります。

平部 今までなかなか、視聴者の方々の声を直接耳にする機会がなかったのですが、この作品に限っては、街の声をよく聞きました。電車の中や街頭で、女の子たちが話題にしている話が、ふと、耳に入るんです。もちろん、近づいてわざわざ聞き耳を立てることはないですが(笑)、「『僕やり』が〜」とか出演者について何か話している断片が聞こえてくると嬉しいものですね。

米田 F3(50代以上の女性)を狙うと、視聴率につながりやすいというのが、今のテレビの状況ですが、未来を考えたら、それだけじゃないものを求めたいですね。

 

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NEXTを担う俳優が集まった

平部 そもそも、今回のプロジェクトは、若い層にフォーカスした企画だったので、キャスティングもそこを意識しました。

──次の次の朝ドラヒロイン(『半分、青い。』の永野芽郁)まで出演して、先取り感がありますね。

米田 サッカーのオリンピック代表は23歳以下だということに倣って、23歳以下の若手俳優日本代表を集めたいと思いました。NEXTをこのドラマから発信するようなつもりで(笑)。

平部 迷ったら、安定した人よりも、あえて未知数の新しい人を選ぶことを心がけました。永野さんもそのひとりだったのですが、初回オンエアの時点で彼女の人気は急激に上がっていました。

米田 窪田正孝さんは、オリンピック枠でいうと年齢オーバーでしたが、主人公は実力派がいいなと思って。彼は、実力がありながら可愛さもあって、若い子に熱狂的なファンもいます。

平部 主題歌絡みのイベントの時はさすがに若いお客さんが多くて、皆DISH//のファンかと思ったら、窪田君が一番人気がありました(笑)。

米田 新田真剣佑は、上の世代にも人気がありますね。お父さん(千葉真一)を知っている世代にも受ける、正統派の二枚目ですね。

──今野浩喜さんがハマっていますね。

平部 パイセン役は重要で、絶対外せないと、かなり時間をかけてキャスティングしました。

米田 パイセンは芸人さんにやってほしいと思っていたのですが、どんなに芝居が巧くても、バラエティにたくさん出て、本人のキャラが立ち過ぎている人ではない方にしたくて。そういう意味で、俳優にシフトしてきている今野さんはハマると思いました。

 

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平部 佇まいが寂しげなところがいいんですよね。

米田 背中に哀愁がある。

平部 間宮祥太朗君や葉山奨之君も、役割をよく理解して、さらに発展させていきましたね。あの4人は相乗効果で、回を増すごとに良くなっていった。あと、川栄李奈ちゃんも巧いですよね。全部もっていっちゃう存在感がある(笑)。

 

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