「この展開はかなり熱いぞ…と、一人で盛り上がっていました(笑)」――原作ファンとして大興奮したシーンとは?
──後半の激しいアクションシーンの撮影は大変でしたか?
僕の武器である弓は、ほとんどがCGなんです。もちろん弓を放つ姿勢などたくさん練習しました。僕はアクションシーンを一緒に撮影していなかったので現場では見られなかったんですが、完成作を観て「これはものすごいアクション映画だ!」って感じました。福士くんと(阿散井恋次役の)早乙女(太一)さんのアクションシーン、本当にすごかったです。
──雨竜を演じるにあたり、大事にしたことはどんなことでしょうか。
目に表情をつけないというか、常に暗く見せるためにも、どこを向いているのかわからないような目でいることは意識していました。雨竜を演じるには、何かを悟られないようなミステリアスさが絶対に必要だと思ったんです。そのまま最後の展開までいけたらいいなと思っていました。
──確かに、何を考えているかわからないからこその怖さを感じました。
そう思ってもらえたら嬉しいです。
──監督とはどんなことを話しましたか?
監督は役者にお芝居を任せてくれるタイプの方だったので、すごくやりやすかったです。何よりも、役者が持っていく演技プランを真剣に聞いて、取り入れてくれるんです。だからこそ僕が考える雨竜を演じることができました。
──「BLEACH」の原作ファンとして、興奮したシーンはありましたか?
僕は“蛇尾丸”(ざびまる/恋次の武器)が出てきた時にテンションが上がりました!アニメではなく実写版なので、“斬魄刀”(ざんぱくとう/死神の武器)や“蛇尾丸”のような非現実的なものは出てこないのかなと思っていたんです。でも後半で「吠えろ!蛇尾丸!」って出てきた時は、純粋に「うぉぉ!」って興奮しました(笑)。この展開はかなり熱いぞ…と、一人で盛り上がっていました(笑)。
原作の魅力、「実写化があれば絶対にやってみたい」エピソード
──原作「BLEACH」は少年ジャンプの代表作ともいうべき、男の子のロマンが詰まった作品ですよね。
そうですね。何より、着眼点が面白いですよね。日本独自の“お化け”や“刀”“侍”などをわかりやすく描いているので、そりゃ海外でも人気が出るだろうなって(笑)。悪霊・虚<ホロウ>や“死神”なども物語とマッチしていますし、絵のタッチもスタイリッシュでカッコいいんです。
──人情や友情を描いているのもいいですよね。
親子愛や家族愛はもちろん、死神と人との繋がり、異世界の人間同士の繋がりもしっかりと描いていますよね。それこそ、雨竜と一護が敵対しているのに、少しずつ友情が生まれていくような展開も熱いです。
──原作ファンとしては、“滅却師”(クインシー)の過去や、「尸魂界篇」(ソウル・ソサエティ篇)も観たいと思うのですが。
「尸魂界篇」はぜひ演じたいです。尸魂界に行くと、雨竜も刀を持ち、また違う立ち位置になるんです。その時はCGだけではなく、ちゃんと刀を振り回すアクションができると思うので、もし「尸魂界篇」の実写化があれば絶対にやってみたいです。
──映画『BLEACH』は、海外でも高い評価を受けそうですね!
これはいくと思いますよ!…という願望が強くあります(笑)。