Jun 05, 2020 column

衝撃の海外アニメが続いた昨年 今年は新たな未来地図が見え始めるか

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『羅小黒戦記』は人間に化けることが出来る子猫の妖怪が、妖怪と人間との抗争に巻き込まれていくストーリー。伝奇的な要素とハートフルなドラマと深いテーマ。そして見せ場のアクションが繰り広げられる娯楽作品。

(c)北京寒木春華動画技術有限会社

日本では当初、池袋HUMAXシネマで行われた短期間の限定上映だったのだが、これは最近のインタビューなどを読むと配給が当初にターゲットとしていたのは仕事や留学で日本に来ている中国のアニメファンであったそうだ。中国のアニメーション映画が日本で公開される機会は少ないが、この作品は本国での公開直後に上映を行い、新作をリアルタイムで本国のアニメファンらと話題の共有ができることを意識したようだ。これは功を奏し、実際に公開直後には在留中国人のアニメファンで席が埋まることとなった。

しかし、数日もするとその状況に変化が現れ、日本のアニメファンの間でも話題が流れ始めた。特に敏感に反応していたのはアニメ制作に携わっている人たちや関係している人たちで、大きな注目を集めたのはアクションシーンの“動き”だった。『羅小黒戦記』はCGではなく手描きアニメーションだが、これがバトルシーンでは動く動く。なんとも爽快だ。その動きは日本のアニメファンの多くはアニメ版『NARUTO』を連想する。それでいてコピーではなく、『NARUTO』などで表現されたアクションや動きはどのように描かれていたのかを、きちんと考え理解し、そして自分たちの回答として生み出している。

(c)北京寒木春華動画技術有限会社

16年に中国のTVアニメ『TO BE HERO』が日本で放送されたとき。「中国からついにこういう動きを描くアニメが出てきた。数年もしたら追いつかれるのかもしれない」と感じたが、それは想像以上に早くやってきた。『羅小黒戦記』に反応を見せた日本のアニメ関係者からもその衝撃と感嘆と賛辞があふれることとなったのだ。それが今度はアヌシーだ。いったいこの影響が今後どのように世界に拡がっていくのか、ちょっと楽しみでもある。

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