May 01, 2020 column

『攻殻機動隊 SAC_2045』が描く現代の終わりとその先にある社会

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コロナ禍の下、今年のゴールデンウィークはステイホーム週間となった。とはいえ、外出自粛と言ってもカレンダー上は連休には変わりない。それにあわせ配信サービスでも様々な作品が配信開始となっているが、その中でも大きな注目を集めていたアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』(以下『2045』)が公開となった。

タイトルでわかるように00年代のシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(02年 以下『SAC』)の続編となる。自社オリジナルのアニメコンテンツに力を入れているNETFLIXによるもので、同社の独占配信作品となっている。

『SAC』前作の長編『Solid State Society』(06年 以下『SSS』)から14年ぶりとなる本作は様々な要素がこれまでとは異なっているのが特徴だ。
これまでの『SAC』同様の神山健治に加え、同じ士郎正宗原作によるコミック『APPLESEED』の3DCGアニメ映画シリーズなどを手がけてきた荒牧伸志の2名が監督をつとめる。このコンビによる作品としては同じくNETFLIX先行配信となった3DCGアニメ『ULTRAMAN』があるが、この『2045』も従来の『SAC』の2Dアニメからモーションキャプチャーを使ったフル3DCGアニメーション作品へとなった。映像上の最大の変化だ。

キャラクターデザインも、昨年のアニメ映画『バースデー・ワンダーランド』もてがけた注目のロシア人イラストレーター、イリヤ・クブシノブに。主要キャラのデザインは『SAC』のイメージが引き継がれているが、主人公たる草薙素子は若干の少女ぽさも感じさせるものへとなっている。音楽も戸田信子、陣内一真に変わったため、映像と音だけからは全く別の作品にも見まごう。

だが、いざ見始めると2分もたたずに誰もが「これはまごうことなき『SAC』である」ことを確信する。主要キャストが不変であるということも大きいが、何よりもそこにある『SAC』的な社会への視点が本作でも強く映し出されているからだ。

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