2001年に月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載が開始するや、魅力的なキャラクター、緻密に練られたストーリー、圧倒的で唯一無二な世界観で、超人気漫画となった「鋼の錬金術師」。2021年に連載開始20周年を迎え、原画展の開催や荒川弘先生による新連載「黄泉のツガイ」の開始、スマートフォンゲームの配信決定など多くのプロジェクトが立ち上がり、今なお高い人気を誇る。
連載20周年の新プロジェクトとして、新たな実写映画の公開が決定。2017年12月に1本目の実写映画『鋼の錬金術師』が公開され、興行収入約12億円の大ヒットを記録。続編となる今回の実写映画では、二部作で原作の感動の最終話までを描き切る堂々の完結編となっており、タイトルは『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』となり、二部作の前編には「復讐者スカー」、後編には「最後の錬成」という副題がそれぞれ付いている。
「復讐者スカー」は、原作でも人気のキャラクターである、“傷の男(スカー)”が中心になる物語。右腕に分解の錬成陣を刻み込み、かつて国軍によって滅ぼされたイシュヴァールの民の復讐のために、全ての国家錬金術師の抹殺を誓う男。「最後の錬成」は、原作のクライマックスシーンである“お父様”との戦いと、その後のエドとアル、そして仲間たちを描く。
アニメ版「鋼の錬金術師」でエドの声を演じる朴璐美がナレーションを担当した大迫力の予告映像&2種類のポスタービジュアルが公開された。
主演は前作に引き続きHey! Say! JUMPの山田涼介。本作の主人公で、“鋼の錬金術師”の二つ名を持つ国家錬金術師エドワード・エルリックの最後の旅を演じる。山田は完結編に臨むにあたり、「チャンスがあれば完結まで演じたいと強く思っていたので、やるからには前作以上のものにしたいと思い、クランクイン半年前から食事制限や体作りを始めて、撮影に挑みました。撮影は大変でしたが「やっぱりこの作品が好きだ」という気持ちが自分を奮い立たせ、最後まで乗り切ることができました。エドとアルの最後を見届けてもらえたら光栄です。」と完結編への強い意気込みを見せる。
また、前作に引き続き、エドとアルの幼馴染で、機械鎧(オートメイル)技師のウィンリィ・ロックベルを本田翼が演じる。本田は「4年ぶりのハガレンの撮影でしたが、エドとアルとの距離感も、前作からの信頼関係をしっかりと引き継いで撮影に臨めたと思います。そしてキャストの方々、スタッフの皆さん変わらず、明るく楽しい現場でした。完結編は前作よりもシリアスな場面も多く、ウィンリィとしては家族の過去、そしてスカーと対峙するシーンなどもあるので、繊細な感情表現を意識して取り組みました。」とコメント。
“焔の錬金術師”の二つ名を持つ国家錬金術師ロイ・マスタング大佐も引き続きディーン・フジオカが演じる。ディーンは、「壮大な物語の中で、ロイ・マスタングというキャラクターを演じさせていただき、自分の人生においても非常に思い出深い作品となりました。」と語った。アメストリス軍ではリザ・ホークアイ中尉役の蓮佛美沙子、マース・ヒューズ中佐役の佐藤隆太が、ホムンクルスではエンヴィー役の本郷奏多、グラトニー役の内山信二が前作に引き続き登場。
アメストリス軍の大総統キング・ブラッドレイを演じた舘ひろしは「最初に台本をいただきましたが、「鋼の錬金術師」の世界をもっと深く知るために、原作も読みました。ブラッドレイは基本的にはすごく悲しい存在だと思いましたので、その部分を意識して演じました。初めてブラッドレイの衣装を着た時は、この世界に入っていけることが楽しくて、本当に素晴らしい経験をさせていただきました。」とハガレンの唯一無二の世界に入っていく喜びを語る。