2020年代を代表する大ヒット恋愛映画『花束みたいな恋をした』の製作プロダクションが贈る、泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語、映画『はい、泳げません』が2022年6月に全国公開される。
物語は現代。大学で哲学を教える小鳥遊雄司は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。人間と水の関係についての頭でっかちな理屈ばかりをこねて、水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に通い始めることになる。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めたのが水泳コーチ・薄原静香だった。静香が毎日教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。それは、ある理由で水をおそれることになった雄司の、苦しくも再生の日々だった‥‥。
主演をつとめるのは、長谷川博己。新たな明智光秀像を国民に残したNHK大河ドラマ「麒麟が来る」主演以降、初の主演作品となる長谷川は、水を怖がりジタバタと足掻くコミカルな姿から、過去の喪失と向き合い苦しみながらも必死に前を向こうとする精悍な横顔まで、幅広い表情を本作で惜しみなく魅せている。そんな主人公に水泳を教えるコーチ・薄原静香を演じるのは、綾瀬はるか。泳ぎを教えることに情熱をかける一方で泳ぎ以外は不器用な変わりモノのコーチを、輝くような表情で見事に演じている。かつて綾瀬が主演をつとめたNHK大河ドラマ「八重の桜」で長谷川と夫婦役で共演した2人だが、映画では本作が初の共演。
公開されたイラスト版ティザーポスターのデザインを手掛けるのは、及川賢治と竹内繭子によるイラストレーターユニット・100%ORANGE(ヒャクパーセントオレンジ)。書籍や広告などのイラストレーションを幅広く手がけ、新潮社の「Yonda?」に登場するパンダでも多く知られている。生き生きとしたチャーミングなデザインが本作の生命力溢れる魅力を巧みに現している。
原作は、第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞しドラマ化もされた著書『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』や、第10回小林秀雄賞受賞の『ご先祖様はどちら様』等で知られるノンフィクション作家、髙橋秀実の同名著書。監督・脚本を担うのは、映画『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作。
長谷川は「役柄としてもこの作品に向き合うことにしても身体と思考をフル回転させて臨まなければならないものだったが、最終的にその疲れは心地のよいものだった。渡辺監督とは創作過程でぶつかることもあったが、この作品を作るにあたって必要なことだったのかもしれない。生きることと泳ぐこと、似ているようで似ていないこの二つの行為を通して人生の辛さや楽しさ、全てをひっくるめて素晴らしいと実感できるような、得も言われぬ感動がある作品になると思う。」と語り、綾瀬との共演については「滞りなくお互い役柄として向き合えたし、益々華やかさや大らかさが増して素晴らしい女優さんになられたな、と感じた。」と久しぶりの共演に喜びをみせた。
綾瀬は「私は、ほぼプールでの撮影だったのでどうなることかと思っていたが、終わる頃にはすっかり水の中が、水泳が大好きになっていた。水泳でなくても、何かに挑戦してみようと思って頂けたら幸せ」と語り、長谷川との共演については「長谷川さんのカタブツな小鳥遊先生がとても愛おしく、ずっとお芝居を見ていたくなった。」とコメント。
渡辺監督は「数年前、爆笑と共感にひたりながら、この原作を映画にするのは俺しかいない、と思った。なぜなら私も泳げないから。小鳥遊はややこしい人間なのだが、長谷川さんもなかなかの‥‥。それらもひっくるめて愛おしい!主人公が持つ誠実さは私にはない。間違いなく長谷川さんの天分。綾瀬はるかさんと初めて会ったとき、噂に違わぬ天然ぶりと端正なスタイルに、ここに静香コーチいるじゃん!」とキャスト2人が役柄と非常にリンクしていたことを明かした。
映画『はい、泳げません』は6月よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開。
物語は現代。大学で哲学を教える小鳥遊雄司は、泳げない。水に顔をつけることも怖い。人間と水の関係についての頭でっかちな理屈ばかりをこねて、水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に通い始めることになる。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めたのが水泳コーチ・薄原静香だった。静香が毎日教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。それは、ある理由で水をおそれることになった雄司の、苦しくも再生の日々だった‥‥。
監督・脚本:渡辺謙作
出演:長谷川博己、綾瀬はるか
配給:東京テアトル、リトルモア
©2022「はい、泳げません」製作委員会
2022年6月 TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開