Oct 02, 2025 news

“特別じゃない旅が、ちょっとだけ毎日を変える”三宅唱監督最新作 映画『旅と日々』の本予告映像&本ビジュアル公開

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『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』の三宅唱監督最新作、映画『旅と日々』の本予告映像、本ビジュアルが公開された。

本作は、第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて最高賞である金豹賞&ヤング審査員賞特別賞をW受賞し、第30回釜山国際映画祭では今年新設されたコンペティション部門、スペイン語圏最大の国際映画祭である第73回サン・セバスチャン国際映画祭ではサバルテギ・タバカレラ部門に正式出品。世界各国から熱い視線が注がれている。

この度公開された本予告映像では、佐野史郎演じる魚沼教授に話しかけられた脚本家・李(シム・ウンギョン)が自信なく答える姿が映し出される。ひとり北国を訪れるた李がたどり着いたのは、ものぐさな主人・べん造(堤真一)が営む、雪深い山奥の古びた宿。脚本を書いている李を、べん造は夜の雪の原へと連れ出す。

並行して描かれるのは、李の脚本世界。強い日差しが照りつける人気のない海辺で、夏男(髙田万作)はどこか陰のある女・渚(河合優実)と出会う。渚のセリフに呼応するように、雪のなかで目を閉じ、周囲の音に耳を澄ます李。李とべん造の素朴な言葉のやりとりが親しみとユーモアを醸し出していく。

映画『旅と日々』は、2025年11月7日(金)より全国ロードショー。

作品情報
映画『旅と日々』

強い日差しが注ぎ込む夏の海。ビーチが似合わない夏男がひとりでたたずんでいると、影のある女・渚に出会う。何を語るでもなく、なんとなく散策するふたり。翌日、ふたりはまた浜辺で会う。台風が近づき大雨が降りしきる中、ふたりは海で泳ぐのだった。つげ義春の漫画を原作に李が脚本を書いた映画を大学の授業の一環で上映していた。上映後、学生との質疑応答で映画の感想を問われ、「私には才能がないな、と思いました」と答える李。冬になり、李はひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先の山奥でおんぼろ宿に迷い込む。雪の重みで今にも落ちてしまいそうな屋根。やる気の感じられない宿主、べん造。暖房もない、まともな食事も出ない、布団も自分で敷く始末。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった‥‥。

監督・脚本:三宅唱

原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」

出演:シム・ウンギョン、堤真一

配給:ビターズ・エンド

©2025『旅と日々』製作委員会

2025年11月7日(金) TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国ロードショー

公式サイト bitters.co.jp/tabitohibi