Apr 29, 2022 news

「どこかにきっと特別な自分がいる」自分に正直に人生を選択していく姿に世界中が共感の嵐 映画『わたしは最悪。』予告映像公開

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アメリカでは限定公開だったにもかかわらず、2020〜2022年公開の外国語映画の中で、『パラサイト 半地下の家族』、『燃ゆる女の肖像』に続いて、スクリーンアベレージ第3位を獲得した他、数々の記録を打ち立て、世界の映画ファンを虜にしているノルウェー発の異色作、映画『わたしは最悪。』。この度、その予告映像が公開された。

本作は、主人公の女性の20代後半から30代前半の日々の暮らしを描いた物語。
しかし、メディアからは、「痛烈」「破壊的」「センセーショナル」「スリリング」といった、何ともミスマッチな熱いレビューが殺到。
映画監督のリチャード・カーティスやポール・トーマス・アンダーソンら名だたる名匠は、「完全なる傑作」「The Best Movie」と大興奮。
いったいどんな映画? という疑問に、トップ俳優からは「人生初」との証言も飛び出す。

主演女優が第74回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したのを皮切りに、数々の栄えある賞を席巻。第94回アカデミー賞でも脚本賞と国際⻑編映画賞にノミネートした。世界の映画ファンのオールタイム・ベスト・ムービーとして異例の話題作だ。

公開された予告映像は、主人公のユリヤが新たな出会いに胸高鳴る様子から始まる。

芸術の都オスロを舞台に、今の彼のもとで幸せと思いながら、小さな違和感に気付かないふりをして過ごしてきた。あるとき「これは望んでいた自分?」と問いかけ新しい恋に向かって走り出す姿が、遊び心溢れる独創的な映像と、60~70年代に活躍したハリー・ニルソンの楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて描かれている。

彼女のセリフは行動とはうらはらなところもあるが、常に本音だから突き刺さる。世界中から共感や絶賛の声続々の本作ならでは映像や構成は、予告映像だけでも一見の価値あり。

監督は『母の残像』『テルマ』のヨアキム・トリアー。カンヌ国際映画祭コンペティション部門とある視点部門に本作を含め3度正式出品されるなど、海外の映画祭で高く評価され、ノルウェーで最もリスペクトされている奇才でもある。

ユリヤを演じるのは、これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェ。子供の無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する年代の感情の揺れ動きを、繊細かつ大胆な演技でグラデーション豊かに表現。本作で映画界の未来を担う存在へと躍り出た。

ユリアの恋人であるアクセルには、『パーソナル・ショッパー』『ベルイマン島にて』のアンデルシュ・ダニエルセン・リー。主人公を輝かせながらも、アクセルの視点から見れば、もう1本の作品が成立するほどの情感のこもった演技で魅了する。

最悪な本音が、最高の共感を呼び、世界が絶賛した、新時代を生きるすべての人に贈る、恋と成長の物語。
映画『わたしは最悪。』より7月1日(金)より全国公開。

作品情報
映画『わたしは最悪。』

学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。

ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが‥‥。

監督:ヨアキム・トリアー

出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム

配給:ギャガ

(C)2021 OSLO PICTURES – MK PRODUCTIONS – FILM I VÄST – SNOWGLOBE – B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA

2022年7月1日(金) 全国公開

公式サイト worstperson