Sep 13, 2023 news

「エメット・ティル殺害事件」を劇映画化 息子を想い、世界を変えるために行動した母親の愛と正義の物語 映画『ティル』

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1955年8⽉28⽇にアメリカ合衆国ミシシッピ州マネーで実際に起きた「エメット・ティル殺害事件」。アフリカ系アメリカ⼈による公⺠権運動を⼤きく前進させるきっかけとなったこの事件をもとに描かれる初の劇映画、『ティル』の本予告映像が公開された。

1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯⼀の⿊⼈⼥性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、⼀⼈息⼦で14歳のエメット(ジェイリン・ホール)と平穏な⽇々を送っていた。しかし、エメットが初めて⽣まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。

エメットが飲⾷雑貨店で⽩⼈⼥性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて⼝笛を吹いたことが⽩⼈の怒りを買い、1955年8⽉28⽇、彼は⽩⼈集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。我が息⼦の変わり果てた姿と対⾯したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、ある⼤胆な⾏動を起こす。

この度公開された本予告映像では、親戚の家で楽しい夏の休暇を過ごしていた息⼦が⼀転、⽩⼈との間に起こった些細なトラブルに巻き込まれた末、遺体で発⾒される姿が映し出される。突然の悲劇に泣き崩れるエイミー。しかし、悲惨な姿で息絶えた息⼦のありのままの姿を世界に知らしめることで、その存在と、悲劇を世に問う決⼼をする。「あの⼦に⿊のスーツを着せてあげて」「息⼦に何があったのか、皆に⾒てもらうわ」。絶望を希望に変えるほどの⺟親の愛と強さが、観る⼈すべての感情を揺さぶる。

プロデューサーの1⼈であり、俳優でもあるウーピー・ゴールドバーグは「エメット・ティル殺害事件のことは、同じ⿊⼈なら聞いたことがあるはずです。それは、1つの会話から始まり、2つ、3つの会話へと発展していく。そのようにこの物語が多くの⼈に広がっていくこと、それがこの映画を作った全員の⽬標であり、より良い未来をつくるために過去から学び、今⾏動を起こすことの重要さを伝えたいのです」とコメント。

14歳の⿊⼈少年エメット・ティルの犠牲をきっかけとした⺟メイミーの行動は、60年以上の時をかけてアメリカ社会に変⾰をもたらした。⾃由と⼈権を求めて世界を変えた、息⼦を愛する1⼈の⺟親の愛と正義の物語に期待したい。

映画『ティル』は、2023年12月15日(⾦)より全国ロードショー。

作品情報
映画『ティル』

1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯⼀の⿊⼈⼥性職員として働くメイミー・ティルは、⼀⼈息⼦で14歳のエメット、愛称ボボと平穏な⽇々を送っていた。しかし、エメットが初めて⽣まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。エメットが飲⾷雑貨店で⽩⼈⼥性キャロリンに向けて「⼝笛を吹いた」ことが⽩⼈の怒りを買い、1955年8⽉28⽇、彼は⽩⼈集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。我が息⼦の変わり果てた姿と対⾯したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある⼤胆な⾏動を起こす。そんな彼⼥の姿は多くの⿊⼈たちに勇気を与え、⼀⼤センセーションとなって社会を動かす原動⼒となっていく。

監督・脚本:シノニエ・チュクウ

製作:ウーピー・ゴールドバーグ

出演:ダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグ、ジェイリン・ホール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トンプソン、ヘイリー・ベネット

配給:パルコ ユニバーサル映画

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2023年12月15日(⾦) TOHO シネマズシャンテほか全国ロードショー

公式サイト till