スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」。
この度、シングルマザーとその息子の8年に渡る逃亡劇、映画『呪われた息子の母 ローラ』の予告映像が公開された。
カルト教団から逃げ出し、息子のデイヴィッドと2人で幸せに暮らしていたローラは、ある日、寝ているデイヴィッドが何者かに囲まれている光景を目撃し、その日からデイヴィッドは謎の奇病に悩まされてしまう。一向に回復しない息子を献身的に看病するローラだったが、ある夜、血まみれになった息子が横たわった大人の内臓を抉り出す姿を目の当たりにする。その後、次々と災難が降りかかるなか、ローラは封印していた自らの過去やある真実と向き合うことになる。
『オーメン』のダミアンをはじめ、『エクソシスト』のリーガンなど観客を恐怖の渦に突き落としてきたホラー映画の子どもたち。本作のデイヴィッドも「この子、何だかおかしいぞ‥‥?」と思わせるような変貌を遂げていく。純真でかわいらしい笑顔を覗かせていたかと思えば、突如、体を痙攣させて暴れ出し、体中にあざを浮かべたとおぞましい姿に。予告映像でも大量の血を浴びた姿やベッドの下からまるで蜘蛛のように這いつくばる不気味な動きを見せているが、その真相とは一体‥‥?
そんな豹変してしまった息子デイヴィッドの母ローラを演じているのが、2018年から始動したリブート版『ハロウィン』シリーズで初代ヒロイン・ローリー(ジェイミー・リー・カーティス)の孫娘アリソンに扮したアンディ・マティチャック。ハリウッドの第一線で活躍する彼女が、本作ではどんなことがあっても子を守ろうと奮闘する愛情深き母を熱演。子どもに対する穏やかな表情を見せたかと思えば、弱っていくデイヴィッドを抱え、必死の形相で追手から逃げ惑い、さらには覚悟を決めたような表情を浮かべ‥‥。とある秘密を抱えた母親の心情の変化を巧みに表現している。
また、カルト教団から虐待を受けたという暗い子ども時代を過ごし、精神病棟に入ってたこともあるという母ローラ。捜査でも家に押し入られた形跡もなく、果たしてこれはすべて彼女の妄想なのか!?というニューロティックな不安感を煽るマティチャックの怪演は圧巻。
スペイン・バルセロナ近郊で、毎年開催されるシッチェス映画祭で上映された作品の中から、厳選した作品を日本で上映する、日本のホラーファンからの熱狂的な支持を集める映画祭。
<プレミア上映作品>『パラミドロ』『ヴィーガンズ・ハム』『呪われた息子の母 ノーラ』『ゾンビ・サステナブル』『ビハインド・ザ・ドア 誘拐』『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』
会場・会期:
【東京】ヒューマントラストシネマ渋谷:10月21日(金)~11月10日(木)、池袋 HUMAX シネマズ:10月21日(金)~11月3日(木・祝)
【名古屋】シネマスコーレ:11月
【大阪】 シネ・リーブル梅田:10月28日(金)~11月17日(木)
【京都】アップリンク京都:11月4日(金)~11月17日(木)
【兵庫】CinemaKOBE:11月5日(土)~11月25日(金)
料金:当日一般/1,600円 ※各種サービス適用、詳細は各劇場にお問い合わせください。
配給:ブラウニー
協力:松竹
『ハロウィン KILLS』A・マティチャック主演 母子の8年に渡る逃亡劇
『ザ・カナル 悪魔の棲む場所』(別題:運河の底)のアイヴァン・カヴァナー監督がカルト集団に追われる親子の恐怖を描く。カルト教団から逃げ出して8年が経ち、シングルマザーとして息子デイヴィッドを育てていたローラ。ところが教団信者に襲撃され、それ以降デイヴィッドは謎の奇病で苦しめられる。やがて明かされる、ローラが封印していた衝撃の真実とは? 『ハロウィン KILLS』のマティチャックが狂気スレスレの母親を熱演。
監督:アイヴァン・カヴァナー
出演:アンディ・マティチャック、エミール・ハーシュ、ルーク・デイ ヴィッド・ブラム、クランストン・ジョンソン
© AMN Productions LTD. t/a Park Films / Elastic Film Entertainment Ltd / Belladonna Productions Inc. 2020