スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映する、シッチェス映画祭公認の映画祭「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」。
この度、過去にシッチェス映画祭で金賞受賞した名作『ぼくのエリ 200歳の少女』をオマージュしたアイルランド産ホラーコメディ、映画『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』の予告映像が公開された。
スーパーで働くティーンエイジャーのマットが仕事に向かおうとしたところ、姿を現した兄のデコ。無職でジャンキーのため家を追い出されたデコとの再会を疎ましく思うマットだったが、何やら日光やニンニクを嫌がるなど挙動不審。なんと、昨夜のパーティで女性に噛まれたことから、ヴァンパイアになっていた。デコの命を狙うものが現れ、さらに街中にヴァンパイアが蔓延る中、マットは兄を生かすべきか、殺すべきか?究極の選択に頭を悩ませることに‥‥。
コメディ色が強い作品が並ぶ今年のラインナップの中でも、一際ふざけた邦題が目を引く本作。『Let the Wrong One In』という原題も『ぼくのエリ 200歳の少女』の英題『Let the Right One In』をもじっており、予告映像に恋人がヴァンパイアだという中年のおじさんが登場するなど、どこか『ぼくのエリ』を彷彿とさせる設定も?しかしテイストは180度異なり、ヴァンパイアになっても役立たずな兄のキャラクターに、くだらないギャグの数々など、どこまでもアホくささが楽しめる。
子どもたちのいたずらによって命を落としたピエロの復讐を、ブルータルだがどこか笑える殺戮シーンのオンパレードで描いた『道化死てるぜ!』のコナー・マクマホン監督の最新作で、マクマホン監督のユニークな描写は本作でも健在。
予告映像でも、デコが尋常ならざる量の血をマットの顔面めがけて噴射したり、『シャイニング』の名シーンを思わせるオマージュが盛り込まれていたり、マットが放ったガーリック臭のゲップにヴァンパイアが苦しんだりと、見ていて笑顔になってしまうようなシーンてんこ盛りのやりたい放題。挙句の果てには、何かが空を飛んでいるような一幕も‥‥一体何が起こっているのか?
スペイン・バルセロナ近郊で、毎年開催されるシッチェス映画祭で上映された作品の中から、厳選した作品を日本で上映する、日本のホラーファンからの熱狂的な支持を集める映画祭。
<プレミア上映作品>『パラミドロ』『ヴィーガンズ・ハム』『呪われた息子の母 ノーラ』『ゾンビ・サステナブル』『ビハインド・ザ・ドア 誘拐』『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』
会場・会期:
【東京】ヒューマントラストシネマ渋谷:10月21日(金)~11月10日(木)、池袋 HUMAX シネマズ:10月21日(金)~11月3日(木・祝)
【名古屋】シネマスコーレ:11月
【大阪】 シネ・リーブル梅田:10月28日(金)~11月17日(木)
【京都】アップリンク京都:11月4日(金)~11月17日(木)
【兵庫】CinemaKOBE:11月5日(土)~11月25日(金)
料金:当日一般/1,600円 ※各種サービス適用、詳細は各劇場にお問い合わせください。
配給:ブラウニー
協力:松竹
ヴァンパイアになった兄を生かす?殺す?究極の二択を描くホラーコメディ
奇想天外な殺戮ショーで 2012年のシッチェス映画祭を沸かせた『道化死てるぜ!』のコナー・マクマホン 監督が贈るホラーコメディ。スーパーマーケットで働くティーンエイジャーのマットに驚天動地の事実が発覚。なんと兄のデコがヴァンパイアになってしまったのだ! マットは兄を生かすべきか、それとも杭を打ち込んで滅ぼすべきかの二択に引き裂かれるハメに。原題は『ぼくのエリ 200歳の少女』の英語タイトルをもじったパロディ。
監督:コナー・マクマホン
出演:カール・ライス、アンソニー・ヘッド、オーエン・ダフィ、ヒルダ・ フェイ
© 2021 Workshed Films Ltd.