May 19, 2018 news

豊川悦司、溢れ出る大人の色香で共演者を魅了

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第215回

俳優の豊川悦司が、5月18日にTOHOシネマズ日比谷で行われた、映画『のみとり侍』の初日舞台挨拶に登壇した。

現在、女優の永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』では、永野扮する【楡野鈴愛】に多大なる影響を与える、“みうらじゅん似”のカリスマ少女漫画家【秋風羽織】を演じている豊川だが、今回の映画『のみとり侍』においても、江戸No.1のプレイボーイ【清兵衛】役として、大人の色気と立ち居振る舞いをもって共演者を魅了している。

主演を務めた阿部寛(【小林寛之進】役)が「同年代というか、(豊川の方が)少し先輩なんですが、豊川さんのお話にはすごく刺激を受けるんですよね。今後も何かありましたら共演お願いします」と懇願すれば、お馬鹿藩主【牧野備前守忠精】役の松重豊も「豊川さんが馬に蹴られる前に、デロ〜ンとした格好で待っている時が異常に色っぽかったです」と、その色香にクラクラ。同じく、寺子屋の先生【佐伯友之介】役を務めた斎藤工も、オススメのシーンとして豊川が関連している「うどん粉」のシーンをあげ、「これだけうどん粉がフィーチャーされた映画はないですよ。うどん粉ムービーです」と、ことさら饒舌に語っていた。

そんな男たちの言葉を優しい表情で受け止めていた豊川は、先日、阿部と鶴橋康夫監督とともに参加した大阪でのプレミアを振り返ると「楽しい3日間でした。そういう“特別な関係”がないと、男優同士でキャンペーンに行くこともなかなかないですしね(笑)」とジョークを飛ばしながらも、「俳優として役をどう捉えているかとかを間近で聞くことができたので良い経験でした」と吐露。阿部に対しては「またよろしくお願いします」と再共演を切望していた。

その後、ステージでは映画のヒットを祈願して、シャンパンタワーを実施。「乾杯〜!」の発声の後、グラスに入ったシャンパンを口にした阿部は「もう紅葉さんの味しかしません(笑)」と、よっぽど印象に残っていたのか山村紅葉とのシーンを回顧し苦笑し続けていた。

ちなみにこの日の舞台挨拶には、阿部189cm、豊川186cm、斎藤184cm、松重188cmと、高身長俳優たちが勢ぞろい。挨拶中にもその話題があがり、斎藤が「普段は上背がある方なんですが、今回はこのお三方を見上げてました」と明かすと、松重も「(映画の設定である)この時代に180cmを超えるオッサンが3人も集まることはないですよね(笑)」と笑みを浮かべていた。

舞台挨拶にはその他、鶴橋康夫監督、出演の寺島しのぶが登壇した。

映画『のみとり侍』(東宝配給)

映画『のみとり侍』(東宝配給)は、小松重男による短編小説集「蚤とり侍」の人気エピソードを基に再構築し、運悪く藩主の機嫌を損ねてしまい、猫の「のみとり」の仕事に就くよう命じられてしまった、長岡藩のエリート藩士・小林寛之進の姿を描いた時代劇コメディ。

監督・脚本:鶴橋康夫 出演:阿部寛、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、桂文枝、笑福亭鶴光、ジミー大西、オール阪神、福本莉子 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。