Dec 29, 2016

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スーパーガール・浅川梨奈の出現。アイドル界はまさに群雄割拠の時代

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第21回

『14の夜』の初日舞台挨拶が12月24日、テアトル新宿で行われた。
舞台挨拶には、足立紳監督、出演の犬飼直紀、青木柚、中島来星、河口瑛将、浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)、健太郎、光石研が登壇した。

 

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「1000年に1度の童顔巨乳」

そんなちょっと下品なキャッチコピーを付けられながら、現在グラビア界を席巻している、スパガこと、SUPER☆GiRLSの浅川梨奈。梨奈と書いて“なな”と読む。

本作『14の夜』では、ヤンキー少女【西野メグミ】を演じ、そのたわわな巨乳を遺憾なく発揮して、童顔の中学生男子たちを悶々とさせているが、現在17歳の浅川は、映画の舞台である1980年代はもちろんこの世に誕生していない。本人も「私は99年生まれなので、80年代は生まれてないですね。意外とまだ若いんですよ(笑)。昔ながらの作品というか、監督が14〜15歳の頃の映像だったので、その時代のことが少し分かりましたし、携われることができて新しかったです」と、ヤンキーらしからぬ爽やかな笑顔で語っていた。

 

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また、お気に入りのシーンについて聞かれた浅川は、「暴走族の彼氏役のバイクの荷台というか、後ろに座ったことが心に残っています」と答えていた。タンデムシートではなく、“荷台”と言ったところにジェネレーションギャップを感じたのだった。

 

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浅川について、本作で初めてメガホンを執った足立紳監督は、「堂々としてましたね。初めて会った時に、「おはようございます〜」って言って部屋に入ってきた時は、大丈夫かな? と思いましたが、稽古をしていったらもうバッチリでした。(ヤンキー役として)ツバもたくさん吐いてもらいましたし(笑)」と、称賛していた。それを受けて浅川は「吐き方を教えてもらいながら、ツバは10回くらい吐きましたね。なかなか路上にツバを吐くことはないですから」と、新しい体験だったことを明かしていた。

ところで、「◯◯年に1度」というキャッチコピーは、いつからこんなに定着したのだろうか。

一番インパクトが強かったのは、やはり「1000年に1人の逸材」と称された、天使すぎるアイドル・橋本環奈の出現だろう。インターネットに投稿された「奇跡の一枚」と言われる写真をきっかけに、一躍その人気と認知度は全国区へと広がっていった。 それに呼応するかのように、その後も、「2000年に1人の美少女」滝口ひかりや、「4000年に1人のアイドル」チュー・チンイーなど、光り輝く原石たちが続々と登場した。

ちなみに、このキャッチコピーは何もアイドルだけに限らず、こんなものにまで浸透している。それがワインのボージョレ・ヌーヴォーだ。
その出来に関して毎年評価がされているが、それがまた面白い。「◯◯年に1度」に特化した評価を少し挙げてみる。

◆1996年「10年に1度の逸品」
◆2001年「ここ10年で最もいい出来栄え」
◆2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」
◆2003年「110年ぶりの当たり年」
◆2009年「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」
◆2011年「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」

誰が本当のことを言っているのか?
もう、難解な推理問題を解くような気分である。

ちなみに、今から1000年前の1016年というと、ちょうど平安時代中期の公卿、藤原道長が摂政となった年である。

摂政とは、君主に代わって政治を執り行うこと、その人物のこと。

 

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「週刊ヤングマガジン」では史上初となる、“初登場にして表紙から巻末までぶち抜く”というグラビアジャックを敢行するなど、その圧倒的な存在感で、現在グラビア界のトップに君臨している浅川梨奈。
だが残念ながら、その世界でトップに居続けるということは至難の業であり、すぐにでも君主・浅川に代わって、新たな「◯◯年に1人の逸材」が現れることは、もはや必然のことなのだ。

今まさに、アイドル界は群雄割拠の時代である。

 

映画『14の夜』(SPOTTED PRODUCTIONS配給)

 

映画『14の夜』(SPOTTED PRODUCTIONS配給)は、『百円の恋』の脚本家・足立紳の監督デビュー作で、1987年の田舎町を舞台に、性への妄想を膨らませる中学生たちの姿を描いた青春ストーリー。

監督・脚本:足立紳
出演:犬飼直紀、濱田マリ、門脇麦、和田正人、浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)、健太郎、青木柚、中島来星、河口瑛将、稲川実代子、後藤ユウミ、駒木根隆介、内田慈、坂田聡、宇野祥平、ガダルカナル・タカ、光石研 ほか

全国公開中。