Feb 25, 2025 news

『PLAN 75』監督・脚本:早川千絵 待望の最新作 映画『ルノワール』 25年6月公開

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長編初監督作品『PLAN 75』が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞し、世界各国の映画祭で監督賞にノミネートされるなど高い評価を集めた早川千絵監督の最新作、映画『ルノワール』が、全国公開される。

前作『PLAN 75』では、高齢化社会が深刻化した近い将来の日本を舞台に、75歳以上の高齢者に生死の選択を迫る衝撃的な物語を描き、現代人に警鐘を鳴らした早川監督。

最新作となる本作『ルノワール』は、日本・フランス・シンガポール・フィリピン、インドネシアの国際共同製作作品。本作で描かれるのは、日本がバブル経済真っ只中だった80年代後半の夏、闘病中の父と、仕事に追われる母と暮らす11歳の少女・フキの物語。マイペースで想像力豊かなフキは、空想にふけりながら、それぞれに事情を抱えた大人たちとふれあう。子供特有の感情を細やかに描写するとともに、フキが関わる大人たちの人生のままならなさや、人間関係の哀感を温かなまなざしとユーモアを持って描かれていく。

主人公・フキを演じるのは鈴木唯。役柄と同様11歳だった彼女は、多数の候補者の中からオーディションで主演に抜擢された。フキの母・詩子役には石田ひかり、父・圭司役にリリー・フランキー。フキが出会う大人たちには、中島歩、河合優実、坂東龍汰らが名を連ねる。