ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞受賞、アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出され、東京国際映画祭でも上映されたリラ・アビレス監督による長編第2作、映画『夏の終わりに願うことの本予告映像が公開された。
7歳の少女・ソルは、父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを喜ぶソルだったが、身体を休めているから、となかなか会わせてもらえない。従姉妹たちと無邪気に遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、いらだちや不安が募るばかり。やがて父との再会を果たしたとき、それまで抱えていた思いがあふれ出し、ソルは“新たな感情”を知ることになる。波打つ自身の感情の変化に戸惑いながらも、物語のラスト、少女が願ったこととは‥‥?
この度公開された本予告映像は「わたしのお願いは何だと思う?」「パパが死にませんように」と主人公の少女・ソルが語り掛けるシーンから始まる。療養中の父を喜ばせるためにピエロのコスチュームを身に纏ったソルや、賑やかな誕生日パーティーの準備を進める親戚たちの姿が映し出されるも、当の父の容態は深刻で、気軽に面会も許してもらえない。父を想い「いつ世界が終わるの?」と呟くソル。そして、生き方も価値観もそれぞれ違う家族が、同じ“願い“をこめて開催する忘れられないパーティーが始まる。
主人公ソルを演じるのは、本作が映画初出演となるメキシコ生まれのナイマ・センティエス。幼いころから自然の中で多くの時間を過ごしてきたという彼女を観たリラ・アビレス監督は、直感的に「この人だ!」と演技未経験だった彼女をソル役に大抜擢したという。同じく演技の経験がない子役たちとの息もぴったりで、監督はナイマ・センティエスについて「宝石のように私の近くで輝いていた」と、撮影現場を振り返る。
療養中の父・トナを演じるのは、脚本家・作家としても活躍するマテオ・ガルシア・エリソンド。脚本を手掛けた『ノー・エスケープ 自由への国境』がトロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞、作家としてのデビュー作「Una Cita con la Lady」がバルセロナ市文学賞スペイン語部門を受賞するなど、文学的才能にあふれる彼は、日本でも新潮文庫より待望の文庫版が発売されたばかりの世界的ベストセラー小説「百年の孤独」でノーベル文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア・マルケスを祖父に持つ。
映画『夏の終わりに願うこと』は、2024年8月9日(金)より全国順次ロードショー。
ある夏の1日。7歳の少女・ソルは、母に連れられて父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを無邪気に喜ぶソルだったが、準備に駆け回る家族の異変に気が付いていく。よろこびや戸惑い、希望や不安‥‥それぞれが抱える思いが交差するなか、パーティーが始まろうとしていた。
監督・脚本:リラ・アビレス
出演:ナイマ・センティエス、モンセラート・マラニョン、マリソル・ガセ、マテオ・ガルシア・エリソンド、テレシタ・サンチェス
配給:ビターズ・エンド
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2024年8月9日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー