ジェシカ・チャステイン主演最新作、映画『あの歌を憶えている』の特報映像が公開された。
本作は、忘れたい記憶を抱え続けている女と、忘れたくない記憶を失っていってしまう男。NY・ブルックリンを舞台に、記憶に翻弄される不器用なふたりが出会い、新たな人生と希望を見つけていく、観る者の心を温かく抱擁する愛のヒューマンドラマ。『或る終焉』や『ニューオーダー』など、人間の内面を真正面から、時に観る者を不安に陥れるほど暴力的な描写で描いてきたメキシコの俊英ミシェル・フランコが監督を務める。
主演は、『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞主演女優賞受賞を果たしたジェシカ・チャステイン。過去と格闘するシングルマザーでソーシャルワーカーのシルヴィア役を演じた。また、わずかに残る遠い記憶を慈しむ若年性認知症を抱えるソールを演じたピーター・サースガードは、その難しい役どころを情感豊かに体現し、第80回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀男優賞を獲得している。
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この度公開された特報映像では、シングルマザーのシルヴィアと、忘れたくない記憶を持つ若年性認知症のソールが、偶然出会うシーンから始まり、大ヒット曲プロコル・ハルムの「青い影」のエモーショナルな旋律が、登場人物たちの心情を際立たせていく。
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ミシェル・フランコ監督は、「私は、何らかの理由で社会の隙間に落ちてしまう人々についての映画を作りたかったのです。期待に応えられない、あるいは応えたくないという彼らの気持ちは、多くの場合、彼らの記憶の中にしか存在しない出来事に根ざしています。しかし時には彼らの疎外そのものが、過去の影からの脱出、現在の生活を築くチャンスを与えてくれるのです。記憶とは、本当にその影から逃れられるかどうかなのです」とコメントを寄せる。
映画『あの歌を憶えている』は、2025年2月21日(金)より全国公開。
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ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会う。家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアだったが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていく。だが、彼女もまた過去の傷を秘めていた。
監督・脚本:ミシェル・フランコ
出演:ジェシカ・チャステイン、ピーター・サースガード、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー、ジェシカ・ハーパーほか
配給:セテラ・インターナショナル
© DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
2025年2月21日(金) 新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
公式サイト memory-movie-jp