Feb 17, 2022 news

“トラウマが与える影響について深く描きたかった” 映画『マヤの秘密』主演ノオミ・ラパスのインタビュー映像が公開

A A
SHARE

『ミレニアム』シリーズに出演して以来、『ミレニアム』シリーズ、ガイ・リッチー監督『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)、リドリー・スコット監督『プロメテウス』(12)など、様々な作品で唯一無二の存在感を見せ続けるノオミ・ラパス主演最新作、映画『マヤの秘密』。

日本公開を直前に控え、ノオミ・ラパスが本作へかける思いや見どころのほか、作品を選ぶ際の基準やコロナ禍での仕事、日本のファンへのメッセージなどを大いに語った特別インタビュー映像が公開された。

脚本を読み「これこそ私が探していた映画!」と出演を快諾し、さらに製作総指揮も務めたノオミ・ラパスは、本作について「長期間秘めていたものを自分自身が許す物語。同時に自分自身をそれから解放し、トラウマを乗り越える物語」であると説明。さらに「また、それらの傷が癒えることはあるのか、復讐は解決となるのかを問う物語でもある」と続け「私はこれらに関する心理面のリサーチに膨大な時間をかけた。観客には“復讐こそが解決なのか?”“人間は深い感情的トラウマを癒し、治すことができるのか?”と問いたい」と語り、実際ノオミ自身も本作への参加を決めた時、これらを自分自身に問いかけたことを明かした。 

本作のプロデューサーとして配慮したことについては、「リアリティが大事だと思い、初めにたくさんリサーチをした。また大きなトラウマが与える影響について深く描きたかった」としたうえで、「本作では性暴力も描いているので表現するにあたって細心の注意をはらった。撮影方法や暴力に対してアプローチ方法などを考え、必要以上に表現しないように、さらに起きたことを観客が十分に理解できるように描いた」という。

そして、同じスウェーデン出身で古くからの友人でもあり、『チャイルド44 森に消えた子供たち』(15)以来の再共演を望んでいたジョエル・キナマン(「ザ・スーサイド・スクワッド」シリーズ)との共演については「ジョエルは素晴らしかった。彼は友人で何年も前から何かできないかと考えていて、この企画が実現した」と振り返り、「だからジョエルと地下室に閉じ込められるなんて、ある意味夢のような話だった」とチャーミングな笑顔に。さらに「お互いスウェーデンの舞台俳優出身なので、本作も舞台演劇のように感じた。信頼もしているので、必要以上に気遣う必要もなく、『大丈夫?』の言葉だけで演技に没頭できた。痛みを伴うようなシーンもあったけれど、彼のおかげで乗り越えられた」と語った。

今回ノオミが演じた主人公マヤは、戦時中にナチスの軍人から暴行された過去をずっと夫に秘密にしてきた。もし自分が重大な秘密を抱えていたら?と問われると少し考え「私は強くありたいので、自分の問題は自分で解決しようと思う。本作のマヤよりは少し辛抱して自己解決しようとするでしょうね」とノオミ。「マヤは秘密を長い間自分の中で抱えすぎて、夫に打ち明けることで、傷の癒しを求めた。それは彼女の切なる希望だった。だから自分の取る行動が制御できなかった」と心情を代弁した。