監督・北野武の最新作にして構想に30年を費やした戦国スペクタクル映画『首』。この度、第76回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」への出品作である本作の正式上映が現地時間23日に行われることが決定。世界最速ワールドプレミアとして上映され、北野監督もカンヌ国際映画祭へ登壇することが決まった。加えて、カンヌ国際映画祭用に制作されたという本作のプロモーション映像が公開された。
北野監督が、初期の代表作のひとつである『ソナチネ』と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していたという、念願の企画の映画化。「本能寺の変」が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いを含む、北野ワールド全開の戦国スペクタクル映画が仕上がった。
そんな野心作に、豪華かつ異色のキャストが集結。北野武自らが本能寺の変を策略する羽柴秀吉を演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀役を西島秀俊が務める。狂乱の天下人・織田信長を怪演するのは、加瀬亮。浅野忠信と大森南朋は、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長をユーモアたっぷりに演じる。さらには、秀吉に憧れる百姓・難波茂助役で中村獅童が北野組に初参加。他にも木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが顔を揃える。
先日行われた会見では、本作について「日本の戦国時代を美化することなく、成り上がりや天下を取ることの裏にある人間の業や恨み、つらみなどを自分なりの解釈として描いた」と語った北野監督。ワールドプレミアとなる5月23日のカンヌ・プレミアでの公式上映で、世界のキタノだからこそ撮ることができた、戦国エンターテイメントの全貌がついに明かされる。
映画『首』は2023年秋、公開。
北野武監督が『ソナチネ』と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールド全開の戦国スペクタクル映画。
監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、桐谷健太、浅野忠信、大森南朋、六平直政、大竹まこと、津田寛治、荒川良々、寛一郎、副島淳、小林薫、岸部一徳
原作:北野武「首」(KADOKAWA 刊)
製作:KADOKAWA
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2023年秋 全国公開