杉咲花主演最新作、映画『市子』の予告映像とポスタービジュアルが公開された。
本作の原作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品で、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市⼦のために」。観客から熱い支持を受け2度再演された⼈気の舞台が映画化される。
この度公開された予告映像では、セーラー服を着た学生時代の市子(杉咲花)が、どしゃぶりの雨の中、天を仰ぎながら「全部流れてしまえ!」と大声で叫ぶシーンで幕を開ける。
そして、大人になった彼女は同棲している恋人の長谷川(若葉竜也)からプロポーズを受け涙するが、翌日に忽然と姿を消す。途方に暮れる長谷川は、訪ねてきた刑事・後藤(宇野祥平)から、市子に関して耳を疑う話を聞かされる。さらに、長谷川が市子の行方を追っていくと、彼女が名前や年齢を偽っていた過去が徐々に明るみになっていく。誰も想像しなかった市子の真実。幸せな暮らしを自ら捨ててでも、彼女が手に入れたかったものとは‥‥。
痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも「生き抜くこと」を諦めなかった川辺市子を演じるのは杉咲花。杉咲は本作について「ものすごくシンパシーを抱いて、脚本を読み終えてすぐ『絶対にやりたい』と思いました。」「本番中に手が痺れたり、想像もつかなかった感情に到達してしまうような瞬間に何度か立ち会えたことが、演じ手として忘れられない時間でした。それがどんな風にお客さまのもとに届くかは怖くもあるのですが、すごい引力を持った作品だったと感じています。」と語る。
市子が3年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川を演じるのは、若葉竜也。さらに、森永悠希、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳ら実力派キャストがが名を連ねる。
また、第28回釜山国際映画祭の一部ラインナップが発表され、『市子』がコンペティション部門のひとつであるジソク部門に選出された。ジソク部門は、新人監督を対象としたニューカレンツ部門と並ぶコンペティション部門で、今年は本作を含む10本の作品がキム・ジソク賞を競う。本映画祭での上映が本作のワールドプレミア上映となる。
映画『市子』は、2023年12月8日(金)より全国公開。
川辺市子は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を探しているという刑事・後藤。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生‥‥と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は市子が置いていったカバンの底から1枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。
監督:戸田彬弘
原作:戯曲「川辺市子のために」(戸田彬弘)
出演:杉咲花、若葉竜也、森永悠希、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月8日(金) テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開