第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した『ペンギン・ハイウェイ』(18)や、Netflixで配信されると世界30カ国以上で再生回数の多い映画ランキングTOP10に入った『泣きたい私は猫をかぶる』(20)といった話題作を次々と送り出している「スタジオコロリド」の待望の新作長編アニメーション映画第3弾、映画『雨を告げる漂流団地』。
この度、15秒・30秒CM映像が公開された。
ある日、主人公・航祐とその幼馴染みの夏芽、そして同級生らが取り壊し前の団地に忍び込むと、不思議な現象に巻き込まれ、団地ごと大海原へ漂流してしまう‥‥少年少女たちのちょっと不思議な初めての別れの旅。
シンボルともいえる団地をはじめ、屋上遊園地にプールやカメラなど、懐かしさ溢れるものがたくさん登場する本作。映像でも漂流する団地やデパートだけでなく、航祐と夏芽の“思い出”に関わるモノたちが次々と登場する。別れを受け入れられない夏芽と、もう捨ててかなきゃいけないんだと叫ぶ航祐‥‥彼らがたどる、初めての別れの旅の行方とは？
今回は、物語の重要な鍵となる航祐と夏芽たちの“思い出”からストーリーを紐解く。
【航祐と夏芽の育った場所、取り壊し予定の「おばけ団地」】
取り壊されることが決まっている、今では同級生たちから「おばけ団地」と呼ばれている団地。航祐と夏芽はこの団地でかつて一緒に暮らしていたことがあり、2人にとっては思い出がたくさん詰まった場所である。夏休みのある日、航祐は同級生たちに誘われて団地に忍び込み、思いがけずそこで遭遇した夏芽から、謎の少年・のっぽの存在について聞かされる。そして、航祐と夏芽たちは突然不思議な現象に巻き込まれてしまい、気づくと、あたり一面の大海原に団地ごと漂流していた‥‥。
航祐と夏芽はとっくの前に引っ越していて、「おばけ団地」と呼ばれている、もう誰も住んでいないはずの団地。しかし、彼らが住んでいた部屋のドアを開けば、そこにはまるで少し前まで誰かが住んでいたかのような温もりが残る空間が広がる。航祐と夏芽はこの場所で、一体どんな思い出と向き合い“別れる”のか？
【誰もがきっと懐かしくなる。日常から姿を消した、屋上遊園地やプール】
漂流する団地は大海原をどんどん進み、航祐と夏芽、そして同級生たちは同じく大海原を流れてくる様々な建物に遭遇する。屋上遊園地のあるデパートや、かつて通っていたプールなど、流れてくる建物はどれも古く廃れており一見知らない建物のよう。
しかし、どこか見覚えのある看板や昔ながらの建物の形に、子供たちは知っている場所であると気付く。航祐と夏芽は、食料を求めてなんとか建物に飛び移るが、ここでも彼らは、思い出が残る空間に足を踏み入れ、自分の中に眠っていた当時の気持ちが思い起こされることになる。
【思い出は場所だけじゃない。航祐と夏芽の思い出のモノたち】
航祐と夏芽にとって大切な思い出の品も、物語の重要なキーアイテムとして登場する。物語の序盤で登場する、夏芽が団地に持ち込んでいたカメラもその1つ。このカメラは、航祐と夏芽をいつも一番近くで見守っていた、航祐の祖父・安次が大切にしていたもの。航祐が探していたという安次の遺品でもあるカメラをどうして夏芽が持っていたのか？その秘密も物語を紐解く鍵になる。
さらに、作中に登場するぬいぐるみは、夏芽にとって安次との思い出のある大切な宝物。カメラと同様、夏芽は今でもぬいぐるみを大切に持っており、団地にも持ち込んでいた。安次の他界をきっかけにギクシャクしてしまっている2人は、このカメラやぬいぐるみを通じてに、お互いに向き合い、一緒に元の場所に帰ることはできるのか？
まるで姉弟のように育った幼なじみの航祐と夏芽。小学6年生になった二人は、航祐の祖父・安次の他界をきっかけにギクシャクしはじめた。夏休みのある日、航祐はクラスメイトとともに取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込む。その団地は、航祐と夏芽が育った思い出の家。航祐はそこで思いがけず夏芽と遭遇し、謎の少年・のっぽの存在について聞かされる。すると、突然不思議な現象に巻き込まれ‥‥気づくとそこは、あたり一面の大海原。航祐たちを乗せ、団地は謎の海を漂流する。はじめてのサバイバル生活。力を合わせる子どもたち。泣いたりケンカしたり、仲直りしたり？果たして元の世界へ戻れるのか？
監督：石田祐康
出演：田村睦心、瀬戸麻沙美、村瀬歩、山下大輝、小林由美子、水瀬いのり、花澤香菜、島田敏、水樹奈々
制作：スタジオコロリド
配給：ツインエンジン／ギグリーボックス
©コロリド・ツインエンジンパートナーズ
2022年9月16日(金) Netflixにて全世界独占配信＆日本全国劇場公開
公式サイト hyoryu-danchi.com
