Jun 21, 2024 news

「テクノロジーは、人の心を再現できるのか」 石井裕也監督・脚本×池松壮亮主演×平野啓一郎原作が贈るヒューマンミステリー 映画『本心』

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平野啓一郎原作の長編小説「本心」が、石井裕也監督、池松壮亮主演で映画化される。

本作は、鬼才・石井裕也監督が、技術が発展し続けるデジタル化社会の功罪を鋭く描くヒューマンミステリー。主人公は、今と地続きにある少し先の将来“自由死”を望んだ母の“本心”を知ろうとしたことをきっかけに、進化する時代に迷う青年。

原作は、1999年に「日蝕」で第120回芥川賞を受賞した小説家・平野啓一郎が「マチネの終わりに」「ある男」に続き、2021年に発表した渾身の長編小説。

急逝した母が、実は“自由死”を選んでいたことを知り、息子の朔也は、母の本心を知りたいと願い、最先端のAI企業に「母を作ってほしい」と依頼する。母の本当の心を知りたかっただけだったはずが、やがて朔也は自分の心や尊厳さえも見失っていく。

主演を務めるのは、石井監督作品へはこれまで『ぼくたちの家族』や『アジアの天使』など映画、ドラマを合わせ8作品に出演している池松壮亮。本作は、原作を読んだ池松が、全幅の信頼を寄せる石井監督に「今やるべき作品」と企画を持ち込んだことから誕生したという意欲作。

池松演じる朔也の母 秋子役には石井組初参加となる田中裕子。田中は「生身の人間」と「VF(ヴァーチャル・フィギュア)」という未知の“2役”に挑戦。そして、秋子の素顔を知るキーパーソンを、三吉彩花が演じる。

さらに、朔也の幼馴染である岸谷役に水上恒司、最新AIのVFの開発を行う技術者の野崎将人に妻夫木聡、ある出来事をきっかけに朔也に興味を抱くアバターデザイナーのイフィーに仲野太賀、VFの中尾役の綾野剛、リアル(現実)のアバターとして依頼主の代わりに行動する仕事を始めた朔也の依頼人・若松に田中泯と豪華キャストが集結。池松演じる朔也の心情を大きく揺さぶる重要な役どころを担う。