Apr 09, 2024 news

黒沢清監督によるセルフリメイク作 映画『蛇の道』に西島秀俊、青木崇高が出演 

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黒沢清監督の最新作、映画『蛇の道』の第2弾キャストが発表され、本作に西島秀俊、青木崇高が出演していることが発表された。

全編フランスロケ、フランス語にて撮影された本作で主人公・新島小夜子役を演じるのは、柴咲コウ。他人の復讐に協力する謎に包まれた精神科医という役どころを、撮影の約半年前からフランス語のレッスンを受けて演じた。タッグを組むのは、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した『レ・ミゼラブル』に出演するなどフランスで注目を浴びる俳優・ダミアン・ボナール。殺された娘の復讐に燃える男・アルベール役を熱演する。そしてこの度、本作に西島秀俊、青木崇高が重要な役どころで出演することが明かされた。

黒沢監督とは『クリーピー 偽りの隣人』を含む4作品でタッグを組んできた西島は、本作では、パリで精神科医として働く小夜子の元に通う患者・吉村役を演じる。一方、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」、NHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、映画『るろうに剣心』シリーズなどで活躍し、韓国映画『犯罪都市 NO WAY OUT』にメインキャラクターとして出演、石原さとみ主演作『ミッシング』の公開も控える青木は、小夜子の夫・宗一郎を演じる。

【コメント】

▼黒沢清 監督
西島さん、青木さん、共にたった1日のパリロケでしたが、この映画に素晴らしい多様性と華やかさと、そしてただならぬ緊張感とをもたらしてくれました。現場では、柴咲さんも久しぶりの日本語の芝居でずい分リラックスしていらっしゃいましたが、いざカメラが回り始めると、互いの腹を探り合うような、お二人との不穏なやりとりに、フランス人スタッフたちもただただ圧倒されていたようです。

▼西島秀俊
黒沢監督と再びご一緒できたこと大変嬉しく思います。『蛇の道』はとても好きな作品です。あの復讐の物語が再び描かれる。しかも舞台はフランスということを聞き、驚き興奮しました。

私が演じた吉村は、監督が実際に会ったことのある人物にインスパイアされて出来上がったと伺い、現場で一緒に人物像を作り上げていきました。作品をご覧になる皆様に吉村という人間がどのように映るのかとても興味があります。そして柴咲さんと再び共演し、その鋭い感性と高い集中力に引き込まれる事で、小夜子と吉村の独特の緊張感を生み出すことが出来たのではないかと感じています。『蛇の道』は復讐の果てにはいったい何があるのかが描かれています。これまでに見たことのない物語が待っていると思います。

青木崇高
緊張と狂気をはらんだ物語とは全く違って、現場の雰囲気は監督のお人柄が映し出されているような、とても温かく心地のよいものでした。フランスの現地スタッフに敬意を払いながら、1カットずつ丁寧に撮られる姿はとても印象的でした。主演の柴咲さんは、撮影前からしばらくフランスで生活されていたからなのでしょう、佇まいがしっかりと馴染んでいて、大変驚きました。また立ち姿がとても美しく感じました。国内外に多くのファンを持つ黒沢清監督の作品に関われたこと、同じ日本人としてとても誇らしく思いました。この映画を世界のより多くの方に観ていただきたいです。

映画『蛇の道』は、2024年6月14日(金)より全国劇場公開。

作品情報
映画『蛇の道』

何者かによって8歳の愛娘を殺された父、アルベール・バシュレは、偶然出会った精神科医の新島小夜子の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、殺意を燃やす。とある財団の関係者たちを2人で拉致していく中で、次第に明らかになっていく真相。その先に待っているのは、人の道か、蛇の道か。

監督・脚本:黒沢清

原案:『蛇の道』(1998年大映作品)

出演:柴咲コウ、ダミアン・ボナール、西島秀俊、青木崇高

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2024年6月14日(金) 全国劇場公開

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