Sep 01, 2022 news

独占公開!“苦しめに来たのか”‥‥極上の味わいにシェフを解雇した公爵から思わず愚痴がこぼれる 映画『デリシュ!』

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美食の国、フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の爽快な人間ドラマ、映画『デリシュ!』。1789年、フランス革命前夜。貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることが考えられなかった時代に、世界で初めての「レストラン」はいかにして生まれたのか‥‥フランス革命と共に訪れる「食の革命」、世界初のレストラン誕生の秘密が今明らかになる。

ジャガイモを使った創作料理“デリシュ”によって、公爵(バンジャマン・ラベルネ)から解雇されてまったマンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)だったが、弟子になったルイーズ(イザベル・カレ)、息子(ロレンゾ・ルフェーブル)に見守られて料理への情熱を取り戻していく。旅籠(はたご)で自慢の料理を提供し始めたマンスロンの店はたちまち評判を呼ぶ。そんなある日、意を決したマンスロンは公爵の元を訪ねる。

今回独占公開するのは、いつもの習慣で深夜に厨房で夜食をとる公爵の前に誇りを取り戻したマンスロンが現れる本編映像。

深夜に公爵の城に着いたマンスロンは「待て。マンスロン」と引き留める執事をもろともせず厨房へと歩を進めると「お許しを公爵様、お話したいことが」と切り出す。骨付き肉を頬張る公爵は「礼儀知らずな」と口にするものの表情は穏やか。実はマンスロンに匹敵するシェフが見つからず、食事への不満を募らせていたのだった。

長い道のりを歩き泥だらけの姿を見た公爵に、「マンスロン、泥だらけだな。今は宿屋の主人か」と声をかけられたマンスロンは、「単なる宿屋では。お客に料理を。前菜から魚、肉、デセールまで」と応じる。「誰が食べる?」と問われ「望めば誰でも」とマンスロン。当時、料理は貴族たちの贅沢であり、庶民とは一線を画されていた。

「バカげている。料理は芸術だ。味わい方を知らねばならぬ。一般大衆のものではない」と公爵は鼻で笑う。落ち着き払ったマンスロンは「お仕えできて幸せでした」と敬意を示す。肉やエビ、ワインなど、豪勢な料理が並んでいるが、マンスロンを解雇して以来食事が楽しくないという公爵はぞんざいにエビに手を伸ばすと、「これが私だ。いくら食べても‥‥心は踊らぬ。良い料理人は稀なのだ。お前の後任の中には、マヨネーズすら作れぬ者も‥‥。お前のマヨネーズ‥‥些細なことがなんとも懐かしい」と愚痴をこぼす。

ここで初めてマンスロンに目線を向けた公爵は、ジャガイモを使った創作料理“デリシュ”のことを口にする。「お互いに高い代償を。なぜ謝らなかった。謝れば済んだものを」と振り返る。シェフとしての腕を信頼していた公爵は、実はマンスロンを首にしたくなかったと告白する。だが、料理人としての誇りを傷つけられたマンスロンは、決して謝らなかった。「どうかお許しください」と丁重に詫びる姿に、「見よ、ひどいものだ。バランスは悪く、創意も調和もない」と目の前の料理に対する不満を口にする。

落胆している公爵に、「よろしいですか。1分お待ちを」と微笑んだマンスロンは、慣れた手つきで卵と調味料を合わせてかき混ぜると僅か60秒足らずで極上のマヨネーズを仕上げる。その味わいに舌を巻いた公爵は、「苦しめに来たのか」とこぼすのだった‥‥。

美味しい料理は貴族だけのものではない。誰もが気軽に楽しめる世界初のレストラン誕生の秘密とは?映画『デリシュ!』は、9月2日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開。

作品情報
映画『デリシュ!』

1789年、フランス革命前夜。宮廷料理人マンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)は、自慢の創作料理「デリシュ」にジャガイモを使ったことが貴族たちの反感を買い、主人である傲慢な公爵(バンジャマン・ラベルネ)に解任される。失意を抱えた彼は、息子(ロレンゾ・ルフェーブル)を連れて実家に帰る。ある日、料理を学びたいという謎めいた女性ルイーズ(イザベル・カレ)が現れる。彼女の助けと息子の協力を得たマンスロンは料理を作る喜びを再び見出し、世界で初めて一般人のために開かれたレストランを営むとことに。店はたちまち評判となり、公爵が訪れることに‥‥。

監督:エリック・ベナール

出演:グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ、バンジャマン・ラベルネ、ギヨーム・ドゥ・トンケデック

配給:彩プロ

©︎2020 NORD-OUEST FILMS―SND GROUE M6ーFRANCE 3 CINÉMA―AUVERGNE-RHôNE-ALPES CINÉMA―ALTÉMIS PRODUCTIONS

2022年9月2日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

公式サイト delicieux.ayapro.ne.jp