1960年代、中絶が法律的に許されていない時代のアメリカを舞台に、女性の選択の権利としての人工妊娠中絶を描いた実話を基にした、映画『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』。この度、本作のショート予告映像と場面写真が公開された。
1960年代、アメリカ。中流階級の主婦である主人公ジョイは、2人目の子を妊娠するも、検診で病の悪化が発覚。中絶が違法とされるがため、適切な処置を受けることができないジョイ。彼女は次第に孤立していくが、街で見かけた「CALL JANE」という張り紙を頼りに、安全な中絶手術を提供する女性主導のアンダーグラウンド・ネットワーク、「ジェーン」の存在を知る。
本作に登場する「ジェーン」は実在した団体。人工妊娠中絶が違法だった1960年代後半から70年代初頭にかけて、推定12,000人を救ったと言われている。しかし、1973年アメリカ連邦最高裁が合法判決を下したロー対ウェイド判決から50年、今、米国では再び違法とする動きが活発化し、論争が激化している。
監督をつとめるのは、『キャロル』で第88回アカデミー賞脚色賞にノミネートされたフィリス・ナジー。プロデューサーは、『ダラス・バイヤーズクラブ』や『バービー』など、多くの世界的ヒット作品を生み出し続けているロビー・ブレナー。
裕福な主婦から、権利を求め自ら立ち上がる主人公のジョイを演じるのは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』や『ピッチ・パーフェクト』シリーズに出演、さらに『チャーリーズ・エンジェル』では製作・監督・脚本もつとめマルチな才能を発揮するエリザベス・バンクス。「ジェーン」を率いるリーダー・バージニアを演じるのは、『アニー・ホール』『エイリアン』シリーズ、『ゴースト・バスターズ』シリーズなど、数多くのハリウッド大作に出演する名優シガニ―・ウィーバー。
映画『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』は、2024年3月22日(金)より全国公開。
1968年、アメリカのシカゴ。裕福な家の主婦として生きるジョイは何不自由ない暮らしを送っていたが、2人目の子供の妊娠によって心臓の病気が悪化してしまう。唯一の治療は、妊娠をやめることだと担当医に言われ中絶を申し出るが、中絶が法律的に許されていない時代、地元の病院の責任者である男性全員から「中絶は反対だ」と、あっさり拒否されてしまう。そんな中、街で偶然「妊娠?助けが必要?ジェーンに電話を」という張り紙を見つけ、違法だが安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな団体「ジェーン」にたどり着く。その後、ジョイは「ジェーン」の一員となり、自分と同じ立場で中絶が必要な女性たちを救うために立ち上がる。
監督:フィリス・ナジー
出演:エリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー
配給:プレシディオ
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2024年3月22日(金) 全国公開
公式サイト call-jane