May 26, 2023 interview

韓国映画界が全世界に放つ、シンデレラガールを生みだしたサイキックバトルアクション『THE WITCH/魔女 ―増殖―』 主演女優シン・シア インタビュー

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2018年製作の『THE WITCH/魔女』の続編にあたる、『THE WITCH/魔女 ―増殖―』が、2023年5月26日ついに公開される。

前作『THE WITCH/魔女』では、「梨泰院クラス」のキム・ダミが演じた田舎の女子高生ク・ジャユンが主人公。実は彼女、人体実験によって生み出された殺人兵器だったという話。素朴な外見とは裏腹に突如発現する凶暴性、そして異能を使い暴れ回る予測不能のストーリーで、観る者を圧倒した。

日本では限定公開にとどまったもののSNSで拡散され、レンタルと配信によって推定視聴者数100万人超えを記録したと言われている異例の反響を巻き起こしたサイキック・アクションだ。

この商業的成功を受けて公開される『THE WITCH/魔女 ―増殖―』は、前作の世界観を共有した”魔女ユニバース”第2弾。今回の主人公も、遺伝子操作により超人的な暗殺者を養成する”魔女プロジェクト”の実験体である、名もなき”少女”だ。

そして、この少女を演じるのが、3度のオーディションを勝ち抜き、1408人の中から選ばれた新鋭シン・シアだ。長編映画初出演で初主演のまっさらな彼女に、話を聞きながら本作の魅力を深めていきたい。

俳優を夢見る若者が憧れる映画

高校時代、週に4回も観るほどミュージカルにハマり演技の道を志したというシン・シア。彼女は、なぜ本作のオーディションを受けたのか、その経緯を聞いた。 

『THE WITCH/魔女』は新人の女性が主人公になる映画ですよね。韓国では、新人が映画の主演に抜擢されるというのは、なかなかないので、私ぐらいの年代にとっては貴重な機会だったんです。しかも、前作を観てとても面白かったと感じていたので、その続編ならオーディションを受けない理由はありませんでした

前作主演のキム・ダミも、オーディションを勝ち抜き、映画初出演をつかんだ。これを機に怪物新人と呼ばれ、さまざまな映画祭で新人賞を総なめにし、ドラマ映画と活躍するシンデレラガールだ。
1998年生まれの25歳のシン・シア。韓国で役者を夢見る若者にとって、前作『THE WITCH/魔女』はどう映ったのか?

やはりピュアな顔をした少女が、実はすごい力を持っていたというギャップですね。そこがすごく気に入りました。また世界観を引っ張っていたのが、ク・ジャユンという1人の少女だったいうところ、そこも本当に面白いと思いました。

今回、そのク・ジャユンのいる世界に、私が入り込んで、一緒に演技をすること自体が印象的でした。撮影現場では、キム・ダミさんとして会うのではなくて、キム・ダミが演じるク・ジャユンに会いましたので、最初に共演シーンを撮ったときには鳥肌が立ちました。不思議な経験ができたと思っています。

実は私、怖がりなので、バイオレンスなシーンを見るのは‥‥苦手なんです。そういった映画を観るときは目を隠しながら観ているんですけどね (笑)

今作『THE WITCH/魔女 ―増殖―』では、前作ではベールに包まれていた謎が明らかになっていく。そして好奇心を掻き立てられるキャラクターの登場、それにより新たな展開に転がる物語、最先端のVFX技術により魅せる異能バトルとすべてがスケールアップしている。

とりわけシン・シア演じる少女とキム・ダミ演じるク・ジャユンが出会う終盤のアクションシークエンスは、今作の見どころのひとつだろう。

アクションシーンについて、撮影監督のキム・ヨンホは、”今作では、前作に比べてカメラワークとアクションが、その範囲を100倍以上広げ、スピードも格段に増した”と語っている。加えて”華やかではない動きをかっこよく見せる必要があったし、単純なアクションにもスタイリッシュさが求められた”と既存の韓国映画とは異なる本シリーズ特有のスタイルを維持している。

終盤のアクションシークエンスでは、オープンセットに巨大なグリーンバックの前でワイヤーアクションを撮影しているそうだ。スクリーンでは、スローモーションと倍速、緩急をつけた動きで、サイキック+フィジカルの強さをまざまざと見せつけられるので必見だ。