Apr 06, 2017 interview

マイクの代わりにハンマーを握りしめて熱唱!?ハジけた尾野真千子が観られる『ブルーハーツが聴こえる』インタビュー

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浮気中の彼氏を見ても、私も追いかけない。だってその関係はもう壊れているから

 

──尾野さんが演じられた一希は同棲中の恋人が他の女性と歩いているのを見ても追いかけないし問い詰めもしないですが、共感できますか?

私も追いかけないかなあ。そこは共感できます。追いかけてどうなるの?って私も思います(笑)。もうその関係は壊れているんだから、追いかけたところでもっと壊れるだけですよね。追いかけないのはこれ以上壊れてしまうことが怖いのかもしれないです。そういう意味では冷静とも言える。もっと子どもっぽくというか、もっと感情を素直に出せれば、「何でよ」「何してるのよ」って問い詰められたかもしれないけど、でもそれもただの悪あがきでしかないのかなあと思います。その展開を考えただけで冷めちゃうというか。

 

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──演じていて大変だったシーンと楽しかったシーンは?

4人の掛け合いなどの長いシーンはワンカットで撮っていたので、そこは大変でした。やっぱり(セリフや動きを)間違えたくないし、テンポもあるし。アトリエ内で撮ったシーンは広いので動かないといけないし。楽しかったのはすべてです(笑)。ほとんど4人で一緒にいるシーンだったのでそれだけ楽しく、濃密にできたのかもしれませんね。

──監督の演出の印象は?

常にここをこうしようとか、ちゃんと細かく見てくれている監督でした。役者に丸投げじゃなく、みんなで作るという感じで楽しい人ですね。

──4人でTHE BLUE HEARTSの『ハンマー(48億のブルース)』を歌うシーンがとても印象的でした。

あのシーン、私たち本当に歌って演奏しているんです。ちゃんと彼女たちもドラムを叩いて、ギターも弾いていて。歌詞もみんなで覚えて。

──そうだったんですね! スタンドマイクのパフォーマンスもかっこ良かったです!

そうそう! あれ、途中、私、ハンマーを持っているので注意して観てみてください(笑)。よく観ないとわからないので。お芝居でもこういうシーンはなかなかないし、衣装も衣装だし、楽しい要素しかなかったです。イェーイ!みたいな感じでやっていて。監督は楽しませてくれるのが上手な方だったと思います。その一瞬一瞬や、一緒に作っているスタッフ・キャストを仲間として扱って大切にしてくれるんです。だから演じる俳優部のひとりとしてもワクワクしました。

 

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仕事相手と連絡先を交換仲することはあまりないけれど、この作品では特別

 

──飯塚監督とは初めてでしたよね?

そうです。

──それでも信頼関係はすぐ築くことができたということでしょうか?

初めての監督なので、最初はやっぱりどんな人なんだろう、どんな感じで撮影していくんだろうという不安はありましたけど、短かった撮影期間だったわりには早めに信頼関係ができたかなと思いました。でも撮影していたときより、今の方が信頼感がとてもあります。その後も飲んだりご飯食べに行ったりしているので、いろいろな話をするようになったので、今となってはいい友達になっています(笑)。

 

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──じゃあ、また飯塚監督とのタッグ作品が実現するかもしれませんね。ちなみに尾野さんは、そうやって仕事で出会った人と打ち解けて仲良くなることは多いのでしょうか?

どうだろう…。最近はあるのかもしれないですけど、実は仲良くなって連絡先を聞いたりするの、苦手なんです。だから飯塚監督とはけっこう珍しいかもしれませんね。それ以外で役者同士で飲んだりするのも本当に数少ないです。適当に浅い付き合いな人があんまりいないから、軽く「とりあえず」みたいに連絡先を交換したりしない。ある程度(関係が)深くなってから、「じゃあご飯でも行こうか」というふうになって、ようやく、あ、そういえば連絡先聞いてなかったよねという感じで教えることがあります。私、年下で連絡を取り合ってるの、伊藤沙莉くらいなんですよ(笑)。年上の方にはやっぱり魅力を感じますし、教えていただくことも多いので、年上の方と仲良くなることはあったんですが、年下だと教えることの方が多くなるじゃないですか。そういうのはあまり得意じゃないので(笑)。沙莉みたいに仲良くなるのはほぼ初めてですね。だからこの作品ではすごくいい出会いをしたなと思います。

 

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