May 04, 2018

インタビュー

『ONE PIECE』名シーンの裏側をルフィとエースが直接明かす?! 声優・田中真弓ロングインタビュー

レジェンド声優インタビュー
田中真弓[伝説キャラ編]

arranged by レジェンド声優プロジェクト

 

 

アニメ黄金期の立役者である「レジェンド声優」と、自らもレジェンドである声優・古川登志夫さん、平野文さんによる濃密トークをお送りするレジェンド声優インタビュー。今回は、2年越しのオファーが遂に実現! 『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』『おそ松くん』『天空の城ラピュタ』など、数々の国民的アニメで魅力的な「少年」を演じてきた田中真弓さんにお越しいただきました。田中さんが語る、少年役の魅力、そして苦しさとは……?

 

 

『ONE PIECE』の名シーンはこうして生まれた!!

 

古川登志夫
(以下、古川)

レジェンド声優インタビュー、今回は、この方をゲストにお迎えしました。もはや説明は不要ですね。田中真弓さんです!

田中真弓
(以下、田中)

どもども、よろしくお願いいたします。

 

平野文
(以下、平野)

私たち共通の作品というと『うる星やつら』(1981年)なんですが、真弓さん、登志夫さんというと、やっぱり『ドラゴンボール』(1986年)ですし、『ONE PIECE』(1999年)ですよね。新しいところでは、この春から『ゲゲゲの鬼太郎』もスタートします。砂かけばばあ(田中さんが担当)や、ねずみ男(古川さんが担当)なんて大役は、お二人のような演技巧者じゃないとできません。今日は、そんなお二人に挟まれて、すごい安心感がありますよ。

古川

うわ、今日は最初から持ち上げるねぇ。僕はいいから、ゲストをもっと持ち上げないと(笑)。

田中

そうよ、私を持ち上げなさい!(笑)。

平野

申し訳ありません(笑)。では、今日は二人で精一杯、真弓さんを持ち上げさせていただきます。

古川

じゃあ、今回はいきなり『ONE PIECE』の話をさせてもらうけど、いろいろな人に褒めていただく火拳のエースのラストシーン、あれは、その後の真弓ちゃんの泣きの芝居があってこそなんですよ。溜めて溜めて……耐えきれなくなって大泣きする、あれでみんな持って行かれちゃう。あそこは、僕じゃなくて、真弓ちゃんが巧いところなんです。

田中

いやいやいや……本当に持ち上げてくれてありがとう。でもね、本当に素晴らしいのは原作の尾田っち(尾田栄一郎先生)の描写。泣くシーンでも、ちょっと笑顔が来るところがすごい。それがすごくグッと来るんです。

古川

わかる!

田中

たとえば、「アラバスタ・激闘編」のクライマックスである、ビビとの別れのシーンがそれ(第129話『始まりはあの日! ビビが語る冒険譚!』)。絶対に俺の船に乗るって思っていた女が、乗らないという決断をするんですよ。彼女の「私はこの国に残ります」って言葉を聞いて……悲しいじゃないですか? でも、その次の瞬間、ルフィが満面の笑みで「そっか!」って言うんです。本当は泣き出したいのに。あのシーンはやりがいがありましたね。

平野

そういうところが、大人の視聴者にも支持されているのかしらね。

 

 

田中

そうなんだと思います。あとはね、美男美女でもお構いなしに鼻水をたらす(笑)。そして、その鼻声のまま叫ばせるんです。ニコ・ロビンが仲間に入るときに言う「生ぎたいっ!!!」ってセリフ、「いきたいっ!!!」じゃなくて、「いぎたいっ!!!」ですからね。受ける方も気合いが入りますよ。