Apr 25, 2018 interview

演劇「ハイキュー‼」日向翔陽役を3年演じて見えたものとは? 2.5Dアンバサダー須賀健太インタビュー

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日向翔陽を演じきった先に見えるものとは?

 

──日向翔陽を演じて3年も経つと考えると、かなり長いお付き合いになりますもんね。

そうなんです。しかも演劇「ハイキュー!!」は半年に1回のペースで上演しているので、稽古も入れるとほぼ一年中、日向でいる時間が圧倒的に長くて。いまの僕の生活サイクルの真ん中には確実に演劇「ハイキュー!!」があります。マンガのコマに書かれていない瞬間を肉付けしてお見せするのが僕たちの仕事だと思うのですが、最近では日向としての感覚と、須賀健太としての感覚が混じり合って動いたり、セリフを発せるようになって来ています。今はあまり考えずとも、日向だったらこうするだろうなってすぐに理解できますね。

──須賀さんにとって、日向翔陽はどんな存在ですか?

初演の頃から思うのは、太陽みたいな人。原作が進むにつれて彼の狂気性を帯びた部分なども出て来ているのですが、僕自身も初演から年齢を重ねている分、表現しやすくなっています。うれしいことに原作者の古舘春一先生が舞台を観に来てくださり、僕の演じる日向からインスピレーションを受けて原作に反映させてくださったこともあったんです。それはもう、役者冥利につきる出来事でした。

 

 

──今回のシリーズから初めてハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」や、2.5次元ミュージカルに触れる方もいるかと思いますが、注目すべきポイントを教えていただけますか?

演劇「ハイキュー!!」は2.5D作品の中でも特殊で、ドキュメンタリー的な性質を持っているんです。役者たちが本気で動いて汗をかいていて、だからこそ嘘がないし、泣けるんです。原作を読んでいても、こんなに言葉がちゃんと伝わるマンガってあるんだと思うくらい、シンプルだけど強い言葉たちが並んでいて。そういう作品だからこそ、演じる役者たちに同じくらいの熱量がないとセリフが空虚なものになっちゃうと思うんです。ただひたすらに動いて、汗をかいて、その上でセリフを発するからお客様にそのエネルギーが伝わるのかな、と。演じている方はめちゃくちゃしんどいですけどね(笑)。

──実際に拝見しても、皆さんすごい運動量ですもんね。3年も演じていると体が慣れて来そうですけど……。

それが、新作のたびに前回よりハードになっているんですよ(笑)。しかもここ数年で舞台上の技術も進化して、できることがどんどん増えて来ているので、それを生かすためにはどうすればいいのかということを常に考えながら自らハードルを上げている部分もありますね。自分でも初演のお芝居を観るとパフォーマンス的なことに関してはまだまだだなって思いますけど、熱量に関してはそのときに出せる最大限で演じていたので、今後も進化していければと思っているところです。

 

 

──今年の秋にハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」から卒業することが発表されましたが、日向翔陽を演じきった先に見えるものが楽しみですね。

こんなに短期間で1人の人物を演じ続けたのは初めての経験。ここで成長しないと日向を演じ続けた意味がないと思いますし、もちろん作品としてお客様に楽しんでいただけるようなクオリティで幕を開けるようキャスト一丸となって筋肉痛と戦いながら稽古の日々を送っています。

──この先、2.5次元ミュージカルで挑戦してみたい役はありますか?

『僕のヒーローアカデミア』と『とんかつDJアゲ太郎』です。僕、アゲ太郎にそっくりなので、絶対にぴったりだと思うんですよ。それと『AKIRA』の島鉄雄にも似てるとよく言われるんです。僕も好きな作品ですし、ハリウッドで実写化されるという話も聞くので、このタイミングで演じられたら最高ですよね。舞台であれば、『AKIRA』の世界観も再現しやすいと思うので。

 

 

──2.5Dアンバサダーの任期中にその夢が叶うといいですね。最後に、otoCotoでは皆さんの愛読書や心に残っている一冊を伺っているのですが、須賀さんはいかがでしょう?

これは宣伝でもなんでもなく、『ハイキュー!!』です。この舞台が決まるずっと前から原作が大好きで、古舘先生にファンレターを書こうと思っていたくらいで。今もiPhoneのメモにそのときの下書きが残っているんです(笑)。だから『ハイキュー!!』が舞台化されるというニュースを知ったのもTwitterで、誰が日向役なんだろうって思っていたくらい。だから僕にとって、とても大事な作品なんです。

──今も連載は続いていますが、現在進行形でチェックしているんですか?

はい。僕もともと『週刊少年ジャンプ』を毎週買っているので、ジャンプ作品はバイブル的な存在なんです。そんな作品の主人公をまさか自分が演じることができるなんて、改めて考えても夢みたいです。

 

取材・文/加藤蛍
撮影/三橋優美子
ヘアメイク/狩野典子
スタイリスト/立山功

 

プロフィール

 

須賀健太(すが けんた)

1994年10月19日生、東京都出身。第30回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、第17回日本映画批評家大賞 審査員特別演技賞受賞し、映画やドラマ、声優、舞台、バラエティまで幅広く現在も多くの作品に出演し活躍を続けている。

 

番組情報

 

2.5Dオフィシャル番組「What’s 2.5D?」(無料配信)

第一回目配信:2018年4月25日(水)0時~ ※以降、毎月25日0時~配信予定
・2.5Dアンバサダー須賀健太が話題のあの人と、とことんトーク「健太ラボ。」
出演:須賀健太(2.5Dアンバサダー)、鈴木拡樹(ゲスト)
・人気公演のキャストの素顔を発見!「すっぴんキャスト」
出演:ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝はじまりの巨人〞より
須賀健太/影山達也/小坂涼太郎 三浦海里
・最新情報満載の「2.5D-INFORMATION」
視聴はこちらから
https://gyao.yahoo.co.jp/player/11251/v00001

 

「2.5Dの日」キャンペーン

 

毎月25日に協会サイト、公式SNSにて2.5フレンズより、募集した「あなたにとって2.5Dとは?」を発表!(全12回)
応募方法は4月26日(木)配信予定のメルマガ号外にて2.5フレンズの皆さまにお知らせします。
2.5フレンズ登録はこちら:http://www.j25musical.jp/frends/

一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
公式サイト:https://www.j25musical.jp/

 

作品情報

 

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝はじまりの巨人〞

<公演期間・劇場>
東京:2018年4月28日(土)~5月6日(日)
日本青年館ホール
兵庫:2018年5月12日(土)~13日(日)
あましんアルカイックホール
福岡:2018年5月18日(金)~20日(日)
福岡国際会議場3Fメインホール
宮城:2018年5月25日(金)~27日(日)
多賀城市民会館 大ホール
大阪:2018年6月1日(金)~3日(日)
オリックス劇場
東京凱旋:2018年6月8日(金)~17日(日)
TOKYO DOME CITY HOLL
<チケット情報>
東京・兵庫・東京凱旋公演
S席:8,800円 A席:6,800円(全席指定・税込)
福岡・宮城公演
8,800円(全席指定・税込)
大阪公演
S席:8,800円 A席:6,800円 B席:4,800円(全席指定・税込)
<チケットに関するお問い合わせ>
サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337 (全日10:00~18:00)
<公演に関するお問い合わせ>
ネルケプランニング TEL:03-3715-5624(平日11:00~18:00)
公式HP:http://www.engeki-haikyu.com/
©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会