Jan 18, 2022 interview

米倉涼子×綾野剛×横浜流星が語るNetflixシリーズ「新聞記者」の衝撃と初共演の想い

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異なるアプローチで挑んだ役作り

――それぞれの役を演じるにあたって、リサーチしたり役作りはしましたか?

米倉 私は実際に「東京新聞」さんにうかがって、女性記者や元記者の方とお話させていただきました。新聞がどういう仕組みなのか、その方たちがどういうスタンスで仕事をされていたのか、生のニュースを伝えるためにどう動いているのか、監督と一緒にお話を聞きました。

横浜 僕は新聞配達の練習をしました。実際の新聞配達所をお借りして、そこの方に新聞を折り込むやりかたとかも教えてもらったりして。出来るようになるために新聞を持って帰って家で練習していましたね。

綾野 僕は、誰ともお会いしていません。どの官僚の方にお話をうかがえば正解というわけでもないので。この作品はフィクションとして、別の誰かの主観を入れるのではなく、台本に書かれたこの作品の村上さんの主観だけに賭けようと思いました。

――この作品を、何の予断もなく観る人もいれば、現実の出来事や、映画版『新聞記者』との対比で観る人もいると思いますが、その点は気になりますか?

米倉 全く何も思わないかもしれない、私は。

横浜 僕も何も思わないです。亮という役でこの世界を生きて、それを観てもらえたら良いなと思います。

綾野 僕は単純にあの映画が好きなので。それに今回、映画に登場していた多田役の田中哲司さんが、僕の上司で出演されています。

――今回、映画版とNetflix版で唯一同じ役で再登場するのが、田中哲司さん演じる内閣情報調査官の多田さんでした。

綾野 Netflix版はシリーズで全6話なので、描けることも増えることにすごく興奮を憶えました。その喜びの方が大きかったですね。