Oct 27, 2019 interview

染谷将太×戸田恵梨香が語る映画とドラマの違い、俳優としてのルーツと感化された一冊

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二人にとっての“転機”、本作で気づいたこと

──完成作をご覧になった感想を教えてください。

染谷 子ども時代のシーンがすごくグッときました。完成作を観るまで、過去パートがどんなふうになっているのかまったくわからなかったのですが、家族として過ごす5人の姿にワクワクしたり鳥肌が立ったりもしました。永瀬さん、斉藤さん、子どもたちがなんとも言えない空気を作り上げていて、脆くもあり強くもある家族の感じが絶妙だなと思いました。

戸田 私はまるでふたつの作品を観ているような感覚になりました。でも、先ほどの染谷くんのお話にもあったように、斉藤さんが過去パートも現代パートも一貫して“母親”として現場にいてくださったからこそ、この映画の空気がしっかりと統一されているようにも感じました。

──お二人にとって“家族”はどんな存在ですか?

染谷 家族は“帰る場所”であり“外に対して背中を押してくれる存在”です。

戸田 つねに大きな愛情を注いでくれる大切な存在です。いままでは大事に守られてきましたけど、これからは私も家族を守らないといけないなと思っています。

──本作では父親の死がきっかけで麟太郎たちの状況や心情に変化が訪れますが、お二人にとって“転機だった”と思える時期や出来事を教えてください。

染谷 この仕事を始めた7歳のころが僕にとっての一番の転機だと思います。おかげでこの仕事しか知らない人間になってしまいましたけど(笑)、いまの自分があるのは子役時代があったからこそだと実感しています。

戸田 転機と思える経験はいままでたくさんありましたけど、中でも家族のことを改めて考えさせられた出来事は私にとって大きなものでした。兄と二人で実家に帰ったタイミングで父方の祖父が亡くなったのですが、祖父に呼び寄せられたような気がして不思議だったんです。その時に、“目に見えない家族の結びつき”というものが実際にあるような気がして、それ以来、見えない何かを信じたくなりました。その経験はいろんな意味で転機になったように思います。

──本作を通して発見したことや気づいたことはありますか?

染谷 役者をやっていると、知らず知らずのうちに起承転結を作ろうとしてしまう癖が出てしまうのですが、この映画に参加したことで「そんなのこの映画にはいらないよ」と思えるようになったのは大きいです。それは自分にとって初めてに近い経験で、大きな財産になりました。きっと家族を描くというのはそういうことなんだと思います。「家族ってこういうものだよね」と明言するのは難しくて、だけどそれでいてとても固い絆で繋がっている。そんなことを改めて感じた作品でした。

戸田 私も家族というのは「わからなくていいんだ」と思いました。これまで家族ってなんだろうと考えることもありましたし、この作品に参加したことで余計にわからなくなった部分もありますけど(笑)、自分の思いを言葉でちゃんと伝えて、家族を大切にしていけたらと思います。

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