Mar 01, 2018

インタビュー

いくえみ綾に聞く、原作者から見た映画『プリンシパル』の魅力と影響を受けた漫画家

 

高校生のリアルな友情、そして恋愛を煌びやかに描いた「プリンシパル」。実写版『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』で主演を務めた小瀧望(ジャニーズWEST)に続き、今回は原作者であるいくえみ綾先生にインタビューを敢行。今作の魅力やキャストの印象、そして原作者としての想いまでを聞いてきた。さらに、“いくえみ男子”や、大きな影響を受けた漫画家・くらもちふさこ先生について、「自分には絶対描けない」からこそ憧れる作品や、デビュー時にその影響が生々しく反映されていたという太宰治についてなど、漫画家としての“ルーツ”をしっかりと話してもらった。

 

映画版は「原作を上回るキラキラぶり」。“漫画にありそう”と感じたシーン、キャストの印象

 

──映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』をご覧になって、いかがでしたか?

全編が(出身地である)札幌での撮影ということでとても嬉しかったですし、自分が描いた原作の映画が、馴染みのある場所で撮影されるという経験はなかなかできないと思いますので、さらに嬉しかったです。撮影現場にも何度かお邪魔させていただきましたが、雪が降る中、(舘林)弦(小瀧望)と(桜井)和央(高杉真宙)が登校するシーンは、本当に漫画にありそうなイケメンの登場シーンらしく、とても印象に残っています(笑)。

 

 

──キャストの皆さんは、とてもキラキラと輝いていましたよね。出演者の皆さんの印象をお伺いしたいです。

黒島(結菜)さん(住友糸真役)は、一目見て「糸真ちゃんにピッタリ!」と思いました。小瀧さんは、原作の弦よりも陰がありつつ、色気もあって素敵でしたね。川栄(李奈)さん(国重晴歌役)は、すごく可愛い上に、演技も上手で素晴らしかったです。高杉さんは、和央の王子様感を120点で表現してくれていて、和央そのまま!とても驚きました。

 

 

 

──この原作はどんな想いで描かれたのでしょうか。

「プリンシパル」は、高校生の楽しい日常が描けたらいいなと思って、久しぶりにド直球で描いた素直な恋愛ものです。そこから生まれたこの映画は「私、こんなに可愛いお話を描いたっけ?」と思うくらいキラキラして可愛らしい作品に仕上がりました。原作を上回るキラキラぶりを、是非楽しんでいただきたいと思います。

──確かに、原作で描かれる女子の間で起こる“毒”の部分が少し薄まって、すごく煌びやかな作品に仕上がっていますよね。

そうですね。本当に原作のいいところをしっかりとすくい上げてくださっているので、すごく気持ちの良い作品になったと思います。

 

 

完成作を観て感じた“嬉しい照れ”、原作ファンにも「期待して観ていただきたい」

 

──2013年には「潔く柔く」が映画化され、昨年は「あなたのことはそれほど」がドラマ化されました。ご自身の作品が映像化される時、いくえみ先生が製作陣に必ず伝えていることはあるのでしょうか。

ドラマ「あなたのことはそれほど」は、原作も結末が出ないまま、ドラマが放送されたんです。でも、私の中で結末は決まっていたので、「これだけは嫌です」ということは伝えて、「あとは好きにしていただいて大丈夫です」とお伝えしました。

──“芯”は変えずに、あとはお任せするというスタイルなんですね。

はい。この『プリンシパル~』に関しては、深刻な話でもないですし、原作も終結していたので基本的にお任せしていました。試写の時に、私たちの後ろの席で小瀧くんが観ていて、かなり恥ずかしがっていたようなんですが、私も、出演しているわけじゃないのに照れちゃいました(笑)。それは、実際に自分が描いたキャラクターが実写化されて、キラキラしている姿を観て感じる、嬉しい“照れ”でした。

 

 

──原作ファンが実写化作品についてコメントをする機会がよくあると思うのですが…。

そうですね。たまに「原作を好きだからこそ、実写化は観ない」という方がいらっしゃるんですが、「原作を愛してくれているのは嬉しいけど、とりあえず観て~!」って思うんです(笑)。『プリンシパル~』は、特に原作に忠実に描かれていますし、そこは期待して観ていただきたいです。

 

 

──映画の中で、特にお気に入りのシーンはありますか?

弦と和央の二人が仲良くしている、ラブラブなところがとっても可愛いんです。もちろん、糸真ちゃんも可愛いんですが、男の子二人がじゃれ合っているところは堪らないので、是非観ていただきたいですね(笑)。