──本当の意味で仲の良いお二人だからこそ、ユズとモモの関係性が成立していることがお話を聞いていて伝わって来ました。otoCotoでは最後にオススメの一冊を伺うことになっているのですが、志尊さん、小関さんそれぞれ一冊ずつ教えていただけますか?
志尊 マンガでもいいですか? 「ホーリーランド」という作品です。いじめられっ子だった主人公がボクシングをきっかけに強くなり、街でケンカを繰り返しのし上がっていくストーリーなのですが、主人公が葛藤を繰り返しながら強くなっていく姿にただのケンカを扱っただけのマンガじゃない深さを感じて。折に触れてなんども読み返している作品です。
小関 僕は「ハリー・ポッター」シリーズです。本もそうですけど、映画も含めて世界観が大好きで。もちろんUSJにも行きました。リアルタイムでずっと追い続けていたのですが、ここでは語り尽くせないほど好きな部分はたくさんあって(笑)。まずは城の構造、そして魅力的なキャラクターたち。どれを取っても、僕の中で大事なベースをなっている作品です。
取材・文/加藤蛍
撮影/大川晋児
志尊淳
1995年生まれ、東京都出身。2011年に俳優デビュー。その後『列車戦隊トッキュウジャー』(14年)など、話題作に続々と出演。主な出演作にドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』(15年)、ドラマ『プリンセスメゾン』(16年)、ドラマ『きみはペット』(17年)、映画『帝一の國』(17年)などがある。2018年1月5日からスタートする連続ドラマ『女子的生活』で主演を務める。
小関裕太
1995年生まれ、東京都出身。子役としてキャリアをスタートさせる。その後、舞台『ミュージカル・テニスの王子様』(11~12年)や舞台『FROGS』(13年)、ドラマ『ビターブラッド』(フジテレビ系 14年)、『ごめんね青春!』(TBS系14年)、『ホテルコンシェルジュ』(TBS 15年)、『恋がヘタでも生きてます』(YTV 17年)、『奥様は取扱い注意』(NTV系 17年)などに出演。そのほかの作品に映画『Drawing Days』(15年)、映画『ドロメ』などがある。2018年1月27日には『ちょっとまて野球部!』が、2018年3月21日には『曇天に笑う』の公開が控えている。
『覆面系ノイズ』
原作:『覆面系ノイズ』(福山リョウコ/白泉社「花とゆめ」連載)
監督:三木康一郎
出演:中条あやみ 志尊淳 小関裕太 磯村勇斗 杉野遥亮/真野恵里菜 中島亜梨沙 渡辺大
音楽監修/プロデュース:MAN WITH A MISSION
主題歌:in NO hurry to shout;「Close to me」(ソニー・ミュージックレコーズ)
エンディングテーマ:MAN WITH A MISSION「Find You」(ソニー・ミュージックレコーズ)
配給:松竹
©2017映画「覆面系ノイズ」製作委員会
2017年11月25日(土)ロードショー
公式サイト:http://fukumenkei-noise.jp/
「覆面系ノイズ」福山リョウコ/白泉社
歌が大好きなニノは、幼い頃2つの別れを経験する。1つは初恋の相手・モモ。もう1つは曲作りをする少年・ユズ。“いつの日かニノの歌声を見つけ出す”と2人と交わした約束を信じて歌い続けてきたニノ。やがて時は過ぎ、高校生になったニノはひょんなことからユズと再会を果たし一緒にバンドを組むことに。しかし、モモにはなかなか再会することが出来ない。そんなある日、モモらしき人物がプロデュースするオーディションを見つけたニノは…? それぞれの思いが交錯する「音楽×片恋」ストーリー。『花とゆめ』(白泉社)にて絶賛連載中。
「ホーリーランド」森恒二/白泉社
家にも学校にも居場所を見つけられず夜の街をさまよっていたいじめられっ子の高校生・神代ユウ。ある日、本屋で偶然見つけたボクシングの本を手に取ったユウは自分の部屋で練習を繰り返す。数ヶ月後、絡んできた不良を自己流のボクシングで倒した彼は次第にその名を轟かせていく。戦いを挑んでくる腕に覚えのある不良たちを次々と倒し、いつしか路上のカリスマにのし上がって行った。やがてユウの周りで危険ドラッグが蔓延し始める。仲間や街を守るため、ユウは最後の戦いに挑む。
「ハリー・ポッターシリーズ」 J・K・ローリング
1990年代のイギリスを舞台に、魔法使いの少年ハリー・ポッターの学校生活や、ハリーの両親を殺害した犯人でもある闇の魔法使いヴォルデモードとの因縁や戦い、ハリーやその仲間たちの成長を描いたストーリー。1997年に第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」が刊行されると瞬く間に世界的ベストセラーに。世界で73もの言語に翻訳され、シリーズ世界累計発行は4億5000万部以上になる。2001年には映画化(全8本)もされ、シリーズ世界歴代2位という記録を樹立。