キャビア、フォアグラと並ぶ世界三大珍味のトリュフ。なかでも白いトリュフは、“白いダイヤモンド”の異名を持つ最高級食材。その白トリュフをイタリアのピエモンテ州では、夜な夜な森で見つけ出す老人たちがいるというーー。そんなおとぎ話のような世界を、おとぎ話の様な語り口と映像で映し出した『白いトリュフの宿る森』。2月18日より公開される本作は、ドキュメンタリーでありながら、まるで細部まで作り込まれた劇映画を観ているような不思議な味わいを残す珠玉の1本。
どうやって、こんな映像を撮ることが出来たのか? 謎めいたトリュフ・ハンターたちと、どのようにして出会い、信頼を得たのか? 美しくも謎めいた『白いトリュフの宿る森』の秘密を、映画大好きな業界の人たちと語り合う予告編制作会社代表の池ノ辺直子が、マイケル・ドウェック&グレゴリー・カーショウ監督にうかがいました。観ているだけで白トリュフの香りが漂ってくる摩訶不思議な映画が誕生した秘密、さらには映画と白トリュフの美味しい食べ方も明らかに!
映画×白トリュフの美味しい食べ方
池ノ辺 こんにちは!『白いトリュフの宿る森』、とっても素晴らしかったです。私は毎日時間に追われて過ごしているのですが、映画の中のゆったりした時間の流れに身体を横たえると、とても良い気分で見入ってしまいました。
マイケル&グレゴリー それはどうもありがとう!
池ノ辺 スクリーンから匂いが漂ってきたり、味まで感じることが出来ましたよ。卵とチーズにトリュフをいっぱいかけて食べる場面なんて、すごく香りがしてきて‥‥お腹がへっちゃいました(笑)。
マイケル サンダンス映画祭でプレミア上映をしたときに、観客のみなさんに実際に白トリュフを味わってほしいと思ったので、イタリアから持ってきて、それを削ってポップコーンの上にかけて、食べながら観てもらいました。
池ノ辺 美味しそう! 私もそこにいたかったです(笑)。ポップコーンにトリュフで思い出しましたが、日本には、卵かけご飯っていうものがあるんです。白米に卵をかけるんですが、そこにトリュフをかけた卵かけご飯を出すレストランがあって、それを食べに行きたくなりました。
グレゴリー それはいい!
マイケル 今度東京へ行ったときは、必ずそのレストランに行かなきゃ(笑)。