Jan 21, 2022 interview

撮影現場でも宣伝を意識する 二宮健監督が語る『真夜中乙女戦争』と予告編

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作家Fの大人気小説「真夜中乙女戦争」が映画化を果たす。友達も恋人も趣味も特技も将来の夢もない――。無気力のまま虚しく過ぎる毎日を送る大学生の〈私〉は、バイトの帰りにただ東京タワーを眺めている。そんな〈私〉が出会う魅力あふれる〈先輩〉と、謎の男〈黒服〉。カリスマ性に満ちた〈黒服〉は、やがて〈私〉と〈先輩〉を巻き込んだ“東京爆破計画”=真夜中乙女戦争を仕掛ける。

独自の世界観を持つ原作を映画化したのは、『チワワちゃん』『とんかつDJ アゲ太郎』など1作ごとに大きな話題を呼ぶ30歳の新鋭・二宮健監督。そして〈私〉役に、大人気グループKing & Princeのメンバ―で『弱虫ペダル』「おかえりモネ」など映画・テレビで俳優としての歩みを着実に進める永瀬廉が、これまでのイメージを大きく覆す新たな一歩を示す。〈先輩〉には『貞子』『騙し絵の牙』などで俳優として存在感を示す一方で、『夏、至るころ』で監督デビューも飾った池田エライザ。〈黒服〉には、主演作『先生、私の隣に座っていただけませんか?』に続き『シン・仮面ライダー』の公開も控える柄本佑が雰囲気たっぷりに謎の男を演じる。

原作の持つ言葉のきらめきと、洗練された映像が重なり合い、今の時代にふさわしい強烈な存在感を示す映画に仕上がった『真夜中乙女戦争』。予告編制作会社バカ・ザ・バッカ代表の池ノ辺直子が映画大好きな業界の人たちと語り合う『映画は愛よ!』では、二宮健監督に永瀬廉さんの新たな一面をどう引き出したのかをうかがいつつ、この映画を必要とする人たちに届けたいという監督の思いをうかがいました。予告編に思い入れが強いという監督との予告談義も意外な盛り上がりを見せています。

撮影現場でも宣伝を意識する  二宮健監督が語る『真夜中乙女戦争』と予告編

時代と共に見えてきた今、誰かに届けるべき物語

池ノ辺 二宮監督は、『チワワちゃん』をKADOKAWAさんで撮って、次の『とんかつDJ アゲ太郎』がワーナー・ブラザーズさんですよね? 今度もまたKADOKAWAさんで『真夜中乙女戦争』を監督したわけですが、毎年すごいじゃないですか!1本撮るたびに、「次はウチで撮ってくれ」って言われるんじゃないですか?

二宮 そんなことありませんよ(笑)。『とんかつDJ アゲ太郎』より、『真夜中乙女戦争』のオファーの方が早かったんです。でも、『真夜中乙女戦争』は開発期間が長く、いろいろ困難を極めた部分もあり、その分、思い入れもどんどん大きくなっていきました。撮影延期も経て、もしかしたらやっとこの物語が、強く誰かに届けるべきものに、新たな形としてなる気がして。なので時間がかかったのは、自分が作るものに対する不安みたいなものがあったんですけど、何か覚悟が生まれたってことだと思うんですね。

池ノ辺 原作も素晴らしいですものね。

二宮 原作が素晴らしいのはもちろん、自分はこれを面白くできるって思って作っていたんですけど。それをどう具体にしていくのかっていう着地が時代と共に見えてきた感じですね。

撮影現場でも宣伝を意識する  二宮健監督が語る『真夜中乙女戦争』と予告編