Jun 07, 2020 interview

モノクロバージョンが描く異世界。宣伝プロデューサー 星安寿沙が語るアカデミー賞4冠受賞作『パラサイト』

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アカデミー賞4冠の衝撃

――そして! アカデミー賞では、『パラサイト』は作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4冠となりました。受賞の瞬間はビターズ・エンドのみなさんは、どんな反応でした?

会社では、唯一中継が見られる私の小さなタブレットから社員みんなで見ていました(笑)。カンヌの後、ゴールデングローブ賞をはじめ、アジア映画が獲ったことのないようなアカデミー賞の前哨戦といえる賞を、たくさん受賞していたので、もしかしてアカデミー賞作品賞も行くんじゃないかなという気持ちが半分、いや、どうなるのかという気持ちも半分あったりして。

――監督賞もポン・ジュノが受賞しました。

国際長編映画賞は間違いなく獲るだろうと思っていましたが、作品賞を含めて4冠になって歴史を塗り替えちゃったので、私は驚きすぎて声が出ませんでした。

ポン・ジュノ監督 / 第72回カンヌ国際映画祭

――『パラサイト』がアカデミー賞を受賞できたのはどうしてだと思いますか?

作品のテーマも、エンタメとしてもすごく面白いんですけど、格差問題とか、どこの国の人が見ても今社会が抱えている問題との接点を見いだせるような題材で描いたっていうことも大きいのかなっていう感じがします。その前後でも『ジョーカー』や『万引き家族』、『わたしは、ダニエル・ブレイク』がありましたけど、そういう流れもあったのかなという気がしますね。

――アカデミー賞受賞後は、星さんたちも忙しくなったんじゃないですか?

もう記憶にあまりないぐらい忙しくなりました(笑)。電話もメールもすごく来ましたから。

――それはおめでとうを伝えるだけじゃなくて、映画を取り上げたいというような連絡ですか?

そうです。お祝いの連絡もいただいたのですが、非英語圏の作品の受賞が快挙ということもあって、マスコミ各社からの問い合わせが殺到しました。

――その後に、ポン・ジュノ監督と、ソン・ガンホさんが来日されましたよね?

各国からたくさんオファーがある中で、受賞後、唯一日本に来てくださいました。その前にも先行公開のタイミングで来日してくれたんですが、アカデミー賞受賞後にもまた来てくださったんです。先行公開のときはホテルで記者会見したのですが、受賞後は日本記者クラブで百媒体を越えるマスコミのみなさんが集まってくれた中で会見することになりました。監督もソン・ガンホさんも日本に思い入れが強いので、本当に喜んでいましたね。

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