自分の「正義」を貫くには
―― 今回の映画は、ある社会的な深い問題が根底にありますが、山崎さんは本作のテーマにどんな印象を持たれましたか。
今回の映画で起こる“国を揺るがすような大事件”というのは、今までのイチケイでは経験してこなかったようなことですが、立場は違えど、それぞれが正義感を持って立ち上がることで、事件の大きさとは関係なく乗り越えていけることがあるなということを思いました。
―― 裁判官、弁護士、検事、官僚、そして自分たちの街を守ろうとする人々など、それぞれの「正義」に苦しみ悩む姿から、自分の正義を貫くことの難しさを考えさせられますね。
本当に難しいですよね。その時のシチュエーションやお互いの関係性にもよっても変わるかもしれませんが、僕はやっぱり「自分に嘘がない」ということが大事な気がします。
自分の気持ちに正直になるというか、大人になるといろんなことを妥協したり、受け入れなきゃいけなかったり、自分の気持ちを押し殺すようなこともたくさんあると思います。
だけど、そういうことに反発していきたいなっていう思いは僕の中にもどこかにあって。それに、自分の気持ちを大事にしていないと表現することがなかなか難しくもあるので、そこは僕も日々葛藤しているところですね。