Oct 02, 2023 interview

山下智久インタビュー 「神の雫/Drops of God」人生の決断で知った様々な愛の形

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Huluにて独占配信中の日仏米共同製作の国際連続ドラマ「神の雫/Drops of God」。
原作は、世界中で愛されワインブームに火を付けた大人気マンガ「神の雫」(作・亜樹直 画・オキモト・シュウ/講談社)だ。

本作では、原作漫画の中心を担う男性キャラクター=神咲雫をフランス人女性・カミーユに置き換えると同時に、山下智久が演じる聡明なワイン評論家・遠峰一青を“新たな主人公”に設定。このふたりが、世界的ワインの権威アレクサンドル・レジェが遺した総額160億円にも及ぶ“世界最大のワインコレクション”の相続権をめぐり、国境を越えたワインテスト対決に挑んでいく。

海外ドラマ初主演の山下智久は、役作りの一環として過酷なダイエットを行った。鶏むね肉、サーモン、野菜、ゆで卵と少しのライスなど、ほぼ同じ食材でカロリー制限をし、味覚や嗅覚を最大限に研ぎ澄ます必要があったからだ。

「痩せると飢餓状態になり、味や香りにとても敏感になるんですよ」と語る彼に、ドラマ版「神の雫」の内容、ワインのこと、人生の決断などをうかがった。日本で生まれ海外で熟成された山下智久をご賞味あれ。

ワインも人間も育成環境が重要

ーーマンガ原作はご覧になりましたか? 

もちろん原作は読んでいました。漫画なのに、そこにワインがあるかのようなイマジュネーションが湧くくらい「細やかで表現が豊かだなぁ」と感じました。

ーー原作を読んでいたとことで、今回のドラマ脚本を読んだ際、どのような感想をお持ちになりましたか?

ドラマの脚本を読んだとき「これは『神の雫』のDNAを持った別の作品だ」と思ったんです。そこからは原作へのリスペクトは忘れないようにしつつも、「脚本の世界観に忠実に掘り下げていこう」と意識が変わっていきました。

ーーところで山下さんご自身はワインをお飲みになるんですか?

作品がきっかけで、ワインが好きになりました。いろんな銘柄を飲んでいくうちに自分の好みが分かってきました。ワインは、その背景も含めてロマンや哲学があるので、「大人の趣味としていいかもしれない」と気づきました。

ーーすごいハマりようですね。

撮影が終わってからワインセラーも自宅に購入しました。もう恋に落ちましたね、一生の趣味になるかもしれないです。この感覚はちょっとアートに近いかもしれないですね。

ーー「神の雫/Drops of God」の6話と8話でご自身で料理をするシーンがありました。料理をすること食卓を囲むことは好きですか?

撮影現場でキャストやスタッフとの食事の機会を設けることが、割と好きなんですよ。食卓を囲んで会話をすれば打ち解けるし、お互いへの理解が深まると思っているので。

ーー 本作の撮影期間中にもキャストやスタッフの方とお食事をされたんですか? 

フランスロケ中に数日間オフがあったので、制作スタッフの家に泊まりに行かせていただきました。
朝、牡蠣を食べらつつ白ワインを飲んで、スタッフのソニアさん夫婦と「一青ってどんな人なんだろうね」とか役作りの話や雑談をしました。おふたりに愛情をたっぷり注いでもらって、本当に良い時間を過ごすことができたと思います。

撮影中の約10カ月間、パンデミック禍の撮影や各国の移動など苦労も共にしつつ、日々顔を合わせていたスタッフの皆さんとは、本当の家族のような強く確かな絆が生まれたと思います。

ーー そういったコミュニケーションをしていくことで絆が生まれていい作品ができるってことですよね。 

撮影期間中から感じていたのですが、完成した本編を観て、ワインも人間も自然の一部なのだなと改めて強く思いました。ワインは、ぶどうが育つ自然環境・醸造・熟成とそこに関わる人たちと、いくつもの要素が複雑に絡み合ってできているお酒です。人間も同じで、誰に育てられ、どんな環境で成長するかはとても重要。ワインと人は似ているなとつくづく思いました。

受験、独立、そして海外への挑戦

ーー作中、遠峰一青はテストを受けることで、人生の決断をしました。山下さんご自身が人生の決断をされたのはいつですか? またその決断をされて人生はどう変わりましたか?

まずは大学受験を決めたときでしょうか。当時は、このまま芸能の仕事が、いつまでできるか分からないといった将来の不安もありました。なにより挑戦せずに後悔することが一番怖いので、大学進学を決めて受験しました。そのおかげで芸能界以外の友人たちとも、出会えたのもよかったです。

次は、事務所から独立したときです。独立して初めて分かる大変なことの方が多かった気もしますが、それでも手探りでしたが、スタッフや応援してくれている方々のおかげでここまで来られたと思っています。おかげで人と人との繋がりの大事さを改めて感じることができました。

ーー独立されてからは、海外、日本を問わず、さまざまな作品でご活躍ですが、制作の違い、求められることの違いはありますか?

自分の思いを積極的に伝えることは海外では求められていると感じています。日本の文化は察するや、阿吽の呼吸などありますが、そこは海外とは全く違いますね。 思っていることは伝えないと伝わらない。

思っていることは伝えないと伝わらない。発言しないと考えてないように受け取られたりもするので、自分はこう思うとコミュニケーションをたくさん取るということが、まず大事だと思います。これは世界共通かもしれませんね。

ーー本作をこれからご覧になる方、そしてファンの方へメッセージをお願いします。

「神の雫/Drops of God」は、家族愛、友愛、兄弟愛など様々な愛の形がワインを通じて描かれています。ワインそのものの話というよりも、ワインを通して人間について学んでいく、壮大でドラマチックな作品になったと自負しています。なので、ワインが好きな人もそうじゃない人も、どんな世代にも楽しんでもらえるんじゃないかと思っています。

構成・文 / 小倉靖史

作品情報
Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」

世界的ワインの権威アレクサンドル・レジェが亡くなった。フランス・パリで暮らす彼の娘カミーユと、彼に師事していた遠峰一青は弁護士に呼び出され、彼の遺言を聞く。それは、ワインに関する3つのテストの勝者どちらかに、総額1670億円にも及ぶ世界最大のワインコレクションを含む莫大な遺産を譲るという驚くべきものだった‥‥。ワインに人生をかけた男と、ワインに運命を狂わされた女。若き2人の国境を越えた対決が今、幕を開ける。

監督:オデット・ラスキン

出演:山下智久、フルール・ジェフリエ、トム・ウォズニチカ、スタンレー・ヴェベール、ルカ・テラッチャーノ、ディエゴ・リボン他

Huluで独占配信中

公式サイト hulu.jp/static/drops-of-god