Mar 03, 2017 interview

ドラえもんが好きすぎて、ジャイアンやスネ夫のオーディションにも挑戦してつかんだドラミ役。 『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』千秋インタビュー

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藤子・F・不二雄先生の振り幅はスゴい!

 

──千秋さんはドラミちゃん役以外では、『ノンタンといっしょ』のノンタンも演じていらっしゃいました。幅広くお仕事をなさっていますが、声優のお仕事はご自身の中でどういう位置づけになるんでしょうか?

すごい好きです。『ドラえもん』もずっと見ていたし、『ノンタン』もずっと絵本を読んでいて、自分がもともと好きだったものをやらせてもらっているので、うれしいって思いが強くて。うれしい仕事です。

──妹さんに『ノンタン』の絵本の読み聞かせをなさっていたそうですね。他にお好きな絵本はありますか?

『ノンタン』以外だと、(ディック・)ブルーナの『うさこちゃん』はいちばん最初に買ってもらったもので、それは娘にも読ませました。自分が見てた絵本は全部娘に見せてます。あとは、海外で買った絵や色がきれいな本も娘に見せてます。   chiaki-06  

──それ以外のジャンルで千秋さんがお好きな本は?

廃墟の本は好きですね、軍艦島の写真集とか。それから、藤子・F・不二雄先生のSF短編集も好きで、今も読んでいます。SF短編集は大人になってから読んだんですけど、何十年も前に環境問題とか今の問題を描いていて、『ドラえもん』との振り幅もすごいなと思います。SF短編集と『ドラえもん』の両方を読むと、どちらもより深く読めるんです。

──では、最後に改めて今回の『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の要注目ポイントを教えてください。

ドラミちゃんが出ているときは、ドラミちゃんに注目してほしいです。大人が見ても、子供が見ても面白いと思うし、何回か見て「あ、そうだったのか」って気づくこともあると思うので、1回だけじゃなく2回3回見てもいいと思います。  

取材・文/武富元太郎 撮影/名児耶洋  

プロフィール
 
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千秋(ちあき)

10月26日生まれ、千葉県出身。1991年にフジテレビのオーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』でデビュー。以後、タレント、ミュージシャン、デザイナーなどとして幅広く活動している。声優としては1992年から放送された『ノンタンといっしょ』で主演を務めた。現在、フジテレビ系の『ノンストップ!』などに出演中。
 
映画紹介
 
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映画『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』

南極を舞台にした、映画ドラえもんのシリーズ37作目。監督は『千と千尋の神隠し』で監督助手をつとめ、2012年の『青の祓魔師ー劇場版ー』で監督デビューを果たした新鋭の高橋敦史。真夏の日本を離れて涼しさを求めて氷山に向かった、のび太たち。氷を自由自在に好きな形にできる、ひみつ道具“氷細工ごて”で遊園地を作って楽しく遊んでいたときに、氷漬けになっていた不思議なリングを発見する。ドラえもんが調べてみると、リングが氷の中に埋まったのは10万年前の南極だった。リングの秘密を解こうと南極への探険の旅に出たドラえもんたちは、氷の下で巨大な都市の遺跡を発見する。ひみつ道具“タイムベルト”で10万年前に時間移動すると、そこには少女カーラとヒャッコイ博士がいた。彼らは凍ってしまった自分たちの星を救うため、宇宙から旅して地球にやってきたのだった……。 映画『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』 原作:藤子・F・不二雄 監督・脚本・演出:高橋敦史 キャラクターデザイン:清水洋 音楽:沢田完 声の出演:水田わさび 大原めぐみ かかずゆみ 木村昴 関智一 千秋 主題歌:平井堅「僕の心をつくってよ」(アリオラジャパン) 製作:藤子プロ 小学館 テレビ朝日 シンエイ動画 ADK ShoPro 配給:東宝 2017年3月4日(土)全国東宝系にてロードショー 公式サイト:http://doraeiga.com/2017/ (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ動画・ADK2017
 
原作紹介
  『ドラえもん』 藤子・F・不二雄/小学館 日本のみならず海外でも愛される藤子・F・不二雄の名作マンガ。ある日、運動も勉強も苦手な小学生、野比のび太のところに22世紀の未来からネコ型ロボットのドラえもんがやってくる。ドラえもんが四次元ポケットから出す、ひみつ道具でさまざまな騒動が巻き起こっていく。映画の原作となる「大長編ドラえもん」のSF色やファンタジー色の強い、スケールの大きなストーリーも人気を博している。 ■電子書籍で購入する Reader Storeはこちら ブックパスはこちら  
関連本紹介
  『藤子・F・不二雄大全集SF・異色短編1』 藤子・F・不二雄/小学館 『週刊少年ジャンプ』(集英社)において連載され、実写で映画化もされた大大人向けの短編の名手としても知られた藤子・F・不二雄のSF短編を掲載。『ドラえもん』とは一味違う、ブラックユーモア的なマンガを堪能できる。収録作の『ミノタウロスの皿』は、牛にそっくりな種族が人間にそっくりな種族を家畜として支配する惑星に緊急着陸した地球人の青年を主人公にしたSF短編。読む者に強い衝撃を与える内容で高い評価を確立している。 ■藤子・F・不二雄作品を電子書籍で購入する Reader Storeはこちら ブックパスはこちら   『ノンタンぶらんこのせて』 キヨノサチコ/偕成社 キヨノサチコが手がけたロングセラーの人気絵本シリーズ(『ノンタンぶらんこのせて』は同シリーズの第1作)。主人公の元気でわんぱくな白猫の男の子ノンタンの他、子豚の男の子のぶたさん、ピンクの三つ子のうさぎさんなどが登場する。1992~1994年に放送されたフジテレビ系『ウゴウゴルーガ』内でアニメ化された他、2002年には3DCGアニメ化もされた。