Jul 26, 2019 interview

演技初体験のchay『ダンスウィズミー』の役柄との共通点

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オープニングのクレジットに感激!

――矢口監督はどういう方でしたか。

私はもともと映画が大好きで、もちろん矢口監督作品もたくさん観てファンだったんです。でもお会いするまでは、とっても怖い方なのかなと思っていましたが、まったく逆。他の演者さんがみなさん声を揃えて「こんなに優しい監督はいないよ」っておっしゃるくらい優しかったです。また、矢口監督の映画は、脚本をゼロから作るオリジナルのストーリーで勝負されているので、この先どうなるのか予想がつかない。『ダンスウィズミー』も、台本を読んだ時点でクスクス笑ってしまい、いい意味で裏切られましたし、あっという間にそのストーリーにのめり込みました。

――他の出演者の方との交流はありましたか。

三吉彩花ちゃんや、やしろ優ちゃんとは、毎日が修学旅行気分で、青春を取り戻したようでした。新潟と函館のロケが多かったんですけれど、毎晩遅くまで撮影した後でも、3人で集まって語り合うことも多かったです。また、撮影ではない日もみんなでアミューズメントパークに行ったりして、素敵な仲間と出会うことができて楽しかったです。

――実際、完成した作品を観てどういう感想を持ちましたか。

まず、オープニングのクレジットで、自分の名前が出るんですけれど、その時点で感激しちゃいました。てっきり最後に出てくるだけだと思っていたので。自分の名前がスクリーンに写っているっていうのが不思議な感覚だったし、嬉しくて感無量でした。そして本編も、手に汗を握りながら観ました。他の方が撮影していたシーンは初めて観たので、こんなにもダンスと歌を練習してたんだというのがひしひしと伝わってきて、その姿を見てウルウルきちゃいました。

――ご自身が出演しているシーンはいかがでしたか。

客観視できませんでしたね。世間的なchayのイメージとまったくかけ離れたキャラクターだったので、「これは大丈夫なのだろうか」って思いました。でも、試写会で客席からクスクスという笑いが起きたので、ちょっと安心しました。

――女優としての第一歩だと思うんですけれど、また映画に出るとしたらどんな役をやりたいですか。

今回のような狂気を感じられる役柄にはすごく興味があります。

――それは自分の中にないからですか。

いや、意外とあるんじゃないかなって思います(笑)。今回は新しいchayの一面を見ていただけると思うし、今の私のイメージと真逆の役っていうのはすごく興味があります。

みんなが知っている名曲を再発見

――そういった意味では、今日の動画企画の撮影も飲み屋で“流し”をするという新しい体験でしたが、今までない感じですよね。

そうですね。でも実は私は居酒屋が大好きで、赤ちょうちん系のお店もしょっちゅう行くんです。隣り合った知らない方とも飲み屋でしゃべったりとかしますし、その延長線上で歌ったという感覚で楽しかったです。だから、また“流し”をやってみたいですね。

――今日は「ウエディング・ベル」や「タイムマシンにおねがい」の他に、「狙いうち」も歌いましたね。

「狙いうち」に象徴されるように、歌詞がすごく過激で、とてもインパクトがあるんです。今回カヴァーさせていただいて、この楽曲の面白さをあらためて理解しました。お店にいたお客さんは世代もかなり幅広かったと思うんですが、みんな曲を知っていて歌ってくれたので、普通にライヴをしている感じで盛り上がって楽しかったです。




――今回、映画出演したことが、今後の音楽活動に影響を与えると思いますか。

映画撮影の体験で、表現の幅はかなり広がったと思います。さすがにシャウトはしないとは思うんですけれど(笑)、自分の中でひとつ壁を突き破ったという感じがするので、それは絶対生きてくるんじゃないかなと思います。それと、何かを作り上げていく過程っていうのは音楽業界ではずっと見てきましたが、また違う映画のスタッフさんや俳優さんと一緒にものを作るという事を実体験して、その楽しさや素晴らしさを知ったので、さらに創作意欲が高まりました。

――じゃあ、次の作品が楽しみですね。

はい、是非楽しみにしていてください!

取材・文/栗本斉
撮影/森本増夫

作品情報
『ダンスウィズミー』

『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督最新作『ダンスウィズミー』は、構想16年、「突然歌って踊りだしておかしくない?」をテーマにしたこれまでにない全く新しいミュージカル!主人公は音楽を聞くと勝手に身体がミュージカルしてしまい、踊れば踊るほど先が読めない展開に!妻夫木聡、上野樹里、綾瀬はるか等をスターダムに押し上げてきた矢口監督が日本中のオーディションからヒロイン・静香に選んだのは、今最も輝く若手女優でモデルの三吉彩花。本格トレーニングを重ねてキャスト自らが演じるミュージカルシーンと予測不能なストーリー。歌って♪踊って♪笑って♪ハッピーな名曲に彩られた、日本発のかつてないコメディ・ミュージカルがこの夏を熱くする!
監督・原作・脚本:矢口史靖
出演:三吉彩花 やしろ優 chay 三浦貴大 ムロツヨシほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
2019年8月16日(金)公開
© 2019 「ダンスウィズミー」製作委員会
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/dancewithme/