Sep 19, 2020 interview

豊川悦司と國村隼が語る、映画『ミッドウェイ』撮影裏話

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『インデペンデンス・デイ』のドイツ人監督ローランド・エメリッヒが、太平洋戦争を描くとどうなるのか?しかも日本軍が奇襲をかけた真珠湾攻撃からその後のミッドウェイ海戦に至るまでを描くというのだから興味が湧きました。歴史に名を残す日本軍、山本五十六役に豊川悦司さんが大抜擢。真珠湾攻撃を実行した南雲忠一役に國村隼さん、海軍の切れ者山口多聞に浅野忠信さん、というエメリッヒ監督のこだわりのキャスティングにより、アメリカ、日本、両国の視点がしっかりと描かれていた『ミッドウェイ』。アメリカでは2019年11月8日に公開、興行収入第一位を獲得、日本では2020年9月11日から公開されています。今までも海外の作品経験がおありで、今回は実在した歴史的人物をハリウッド映画で演じることになった豊川悦司さんと國村隼さんに撮影時の思い出を語って頂きました。

再生ボタンを押すと豊川悦司さんと國村隼さんのトークがお楽しみいただけます


――まずは、監督であるローランド・エメリッヒ監督の印象を教えて下さい。

豊川:『インデペンデンス・デイ』(公開:1996年)、『デイ・アフター・トゥモロー』(公開:2004年)とか監督が手掛けられた作品が結構好きでした。色々と評判では言われているかもしれませんが、僕は凄く好きで夢中になって観ていた記憶があります。『GODZILLA』(公開:1998年)も見ました。正直、自分の中ではどメジャーな監督さんだったので、そんな監督の作品に出演することが決まってビックリしました。

――エメリッヒ監督がビデオメッセージでも“山本五十六役にピッタリだ”と仰っていましたが、演じるにあたって準備されたことはありますか?

豊川:準備はとにかく山本五十六さんに関する書籍をたくさん読んで、あとは映画を観ました。本当に凄い先輩達が「山本五十六」を演じられているので、映画化されている物は、全部拝見しましたね。

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――國村さんは、監督にどんな印象を持たれましたか?

國村:ドイツ人だと聞いていたのですが、ヤンキーみたいだなって(笑)いつもキャップをかぶっていて、ヨレヨレのトレーナーとボロボロのジーパン、そして白のヒゲ面で僕が勝手にイメージしていたヨーロッパ人、しかもドイツ人とは真逆にある気楽な西海岸のアメリカ人って印象を持ちました(笑)オファーを受けた時は何にも意識していなくて“ふ~ん”って感じでした(笑)

――南雲忠一役を演じる上で準備されたことはありますか?

國村:特に具体的な準備というのはしていませんが、僕が演じた南雲忠一という人物は、ある程度の戦争の知識を持つ方やミッドウェイ大戦のことを知っている人だったら、南雲中将の致命的とも言える判断ミスがあり、それによってこの海戦の勝負を分けるターニングポイントとなってしまったというのが定説になっていると思いますね。

私なりに南雲忠一という人について考えてみたとき、その、いわゆる《判断ミス》はどこから生まれてきてしまったのか。それは一体何でなんだろうかって、そこから南雲という人物をイメージしました。当然、南雲忠一個人の責に負わせる簡単なことでも無いとも思いましたしね。しかし、今回の作品においては軍人として高級官僚として“こういう人だったから、こういう判断に行き着いたのではないか“という入口から南雲さんをイメージし、あとは台本に書いてあるその通りに演じたつもりです。

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――脚本を読んで受けた印象はどうでしたか?戦争を描いた海外の作品は視点が一方的に描かれているものが多い印象があります。でも今作は日本の視点もきっちりと丁寧に描いている印象を持ちました。

國村:それはエメリッヒ監督が、ある種の客観からこのミッドウェイという戦い(海戦)を見ていたからだと思います。日本とアメリカの戦いの一番のターニングポイントですから、それが彼にとって一番の興味をひかれたのかもしれません。しかし、アメリカ人ではなくドイツ人ですから、あの海戦に対しては客観性を持って見ることが出来るんでしょう。ミッドウェイは日本とアメリカの戦いであり、今までのようにその一方の当事者の作品ではないので、そういった部分に視点の違いが生まれたのではないかと台本を読みながらも思いました。 

豊川:脚本は分量こそあれですけど内容的には日本側を凄く大事にしよう、リスペクトしている思いが凄く伝わってきました。これはしっかりと応えていかないといけないと思いました。ハワイで行われたプレミアイベントに参加した時も、皆が“この映画を観て、日本人はどう思うだろう”って凄く気にしていたんです。僕は“個人的には絶対に大丈夫だと思うし、この映画を日本人は受け入れてくれると思う”という言い方をしていました。脚本を読んだ時もそう感じていました。

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