Mar 30, 2017 interview

映画『暗黒女子』原作者・秋吉理香子が語る、映画への憧れと執筆意欲の源

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また自分でも映像を撮れたら。妄想は膨らんでいます

 

──では、今「次に書きたいな」と思い描いている題材は?

いろんなジャンルに挑戦していきたいなと考えています。今はイヤミス系ですが、ほのぼのミステリーも書いてみたいなと思っていたり、恋愛ミステリーや家族ミステリーなどにも挑戦してみたいです。

──やはりミステリーなんですね。

そうですね。ミステリーのご依頼が多いので。

──依頼が多いということは、それだけ読者からの反響が大きいからだと思います。

ありがたいです。読者の方々からの声はうれしいですし、励みになります。

──そして、いずれはご自分の作品を秋吉さん自身が監督して映画化してみたいと思っているのでしょうか。

それも楽しそうだし、あとは自分で10分くらいの脚本を書いてちまちま撮るのもいいなと思っています。今書いている作品が基ではなくて、ミニストーリーを新たに書くのもいいなって。今は執筆に集中しているのでなかなか時間が取れないのですが、妄想はいろいろと膨らんでいます(笑)。

 

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──最後に、otoCotoではクリエイターの皆さんに読書遍歴や愛読書についてお聞きしているのですが、秋吉さんのお薦めの本を教えていただけますか。

ハインラインの『夏への扉』というSF小説が、とても爽やかで、かつ人間の悲しみも描いていて名作だなと思っています。私の愛読書でもあり、非常にお薦めの作品です。あと、鉄板で面白いと思ったのが『ゴーン・ガール』。映画にもなりましたけれど、読んだ時に本当に衝撃を受けて「私もこういうのが書きたかった!」と思ったくらいなので、こちらもお薦めです。

──秋吉さんが読書をするのはどのようなタイミングなのでしょう?

暇さえあればずっと読んでいますね。朝起きて読んで、お昼を食べた後に読んで……書いている時以外は基本的にいつも読んでいます。歯を磨きながらとか(笑)。電子書籍用のデバイスも数種類持っているので、気になったものはすぐにダウンロードします。同じ作品を紙の書籍と電子書籍の両方で買い、自宅では紙で、移動中には電子で、などと使い分けたりしながら、とにかくひたすら読んでいます。そこから次回作のヒントを得ることもありますし、やっぱり私は本を読むことが好きなんです。

 

取材・文/左藤豊
撮影/吉井明

 

 

プロフィール

 

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秋吉理香子(あきよし・りかこ)

早稲田大学第一文学部卒。ロヨラ・メリマウント大学院にて、映画・TV製作修士号を取得。2008年、『雪の花』で第3回Yahoo!JAPAN文学賞を受賞。翌年、受賞作を含む短編集『雪の花』(小学館文庫)でデビュー。これまでに『暗黒女子』(13年・双葉社、のちに文庫化)、『放課後に死者は戻る』(14年・双葉社)、『聖母』(15年・双葉社)、『自殺予定日』(16年・東京創元社)、『絶対正義』(16年・幻冬舎)、『サイレンス』(17年・文藝春秋)を発表。最新作は『機長、事件です! 空飛ぶ探偵の謎解きフライト』(17年・KADOKAWA)

 

作品情報

 

映画『暗黒女子』

セレブ女子高生たちが通う聖母マリア女子高等学院で、ある日全校生徒の憧れの的だった白石いつみ(飯豊まりえ)が謎の死を遂げる。校舎の屋上から落下したのだが、自殺か他殺か、事故死かさえも分からない。いつみの親友だった澄川小百合(清水富美加)は、いつみが主宰していた文学サークルの会長を引き継ぎ、部員が自作の物語を朗読する定例会を開催。すると、部員それぞれが“犯人”を告発する作品が発表されて……。秋吉理香子による“イヤミス”の傑作『暗黒女子』を映画化。『MARS~ただ、君を愛してる~』などを手掛けた耶雲哉治がメガホンを取り、キャストには清水富美加、飯豊まりえら注目度の高い若手女優が勢ぞろい。ゴージャスでグロテスクな世界観を原作に忠実に再現している。衝撃的で最悪の結末が訪れるラスト24分は必見だ。

映画『暗黒女子』
原作:秋吉理香子『暗黒女子』(双葉文庫)
監督:耶雲哉治
出演:清水富美加 飯豊まりえ
清野菜名 玉城ティナ 小島梨里杏/平祐奈 升毅、千葉雄大
脚本:岡田麿里
音楽:山下宏明
主題歌:Charisma.com「#hashdark」(ワーナーミュージック・ジャパン)
制作プロダクション:ROBOT
配給:東映/ショウゲート
2017年4月1日(土)より全国ロードショー

公式サイト:http://ankoku-movie.jp

(C)2017「暗黒女子」製作委員会 (C)秋吉理香子/双葉社

 

原作紹介

 

『暗黒女子』秋吉理香子/双葉文庫

ある女子高で、最も美しくカリスマ性を持つ女生徒が死んだ。一週間後に集められたのは、女生徒と親しかったはずの文学サークルの仲間たち。ところが、彼女たちによる事件の証言は思いがけない方向へ……? 原作では会長・澄川小百合、前会長・白石いつみに加え、映画版より1人多い5人の部員たちが“犯人”を告発。エキゾチシズムあふれるブルガリアでのエピソードなど、映画では見られなかったシーンも鮮やかに描かれている。

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秋吉理香子さんオススメの本

 

『夏への扉』ロバート・A・ハインライン(著)福島正実(訳)/早川書房

猫のピートは、冬になると決まって夏への扉を探しはじめる。家のドアのどれかひとつが夏に通じていると信じているからだ。そして、最愛の恋人に裏切られ、生命の次に大切な発明までだまし取られた主人公・ダンも、凍てついた心を抱えていた。失意のダンは、ピートとともに“冷凍睡眠”に就こうとするが……。SF作家・ハインラインが1956年に発表し、60年以上経った今も色あせない名作。

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『ゴーン・ガール』ギリアン・フリン(著)中谷友紀子(訳)/小学館

仕事を失ったニックは、2年前に妻・エイミーとともにニューヨークから故郷であるミズーリ州に帰ってきた。しかし、ニューヨーク育ちのエイミーにとって、田舎町での生活は満足するものではなかった。結婚5周年の記念日にエイミーが謎の失踪を遂げ、アリバイのないニックに容疑がかかる。次々にニックに不利な事実が浮上する中、彼は自ら妻を探し始める……。2014年には映画化され、世界的ヒットとなったことも記憶に新しい。

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