Jan 01, 2018 column

2017年は興収ベスト3を『美女と野獣』などの洋画が独占!そして、2018年は強力シリーズの最新作が激突する!!

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アメコミ大作、スピンオフ、大ヒット作の続編――興収トップを狙うのは?ヒット作に製作を絞る傾向が強まる理由

 

『ブラックパンサー』(2018年3月1日公開)©Marvel Studios 2017

 

『アベンジャーズ』の3作目である、ヒーロー総登場の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を軸にしたマーベル・シネマティック・ユニバースが、相変わらず強力だ。『ブラックパンサー』や『アントマン&ザ・ワスプ(原題)』に加えて、ユニバースにはまだ直接関わらないが、『デッドプール』の続編も、前作で観客の心を掴んだのでヒットは確実だろう。近年、作品評価の高さが問われ、期待に十分に応えているアメコミヒーロー映画が、その質をキープできるかどうか。2018年はシビアに試されそうだ。

さらに、スパイダーマンの悪役を主人公にした『ヴェノム(原題)』もトム・ハーディ主演で待機。ホラー色が強いX-MENの『ザ・ニュー・ミュータンツ(原題)』も全米で公開が予定され……と、2018年、マーベル作品のラッシュは止まらない。この『ヴェノム』と『ザ・ニュー・ミュータンツ』は、いわゆる“スピンオフ”作品。メインのヒーローたちではない、サブキャラの世界に物語を広げている。このスピンオフも2018年のキーワードで、2016年の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に続く『スター・ウォーズ』のスピンオフ、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が初夏の目玉として登場する。タイトル通り、ハン・ソロを主人公に、彼の若き日の秘密やチューバッカとの関係にフォーカス。シリーズファンは楽しみだろう。『トランスフォーマー』の人気キャラを主人公に据えた『バンブルビー(原題)』もある。

 

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年6月29日公開) ©2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

 

当然ながら、大ヒット作の続編も多い。2018年の興収トップを狙うのは、前作が年間トップとなった『ジュラシック・ワールド/炎の王国』だ。恐竜のパークを有する島が火山大噴火という危機的状況に陥り、人類は自らの命を懸けて恐竜たちを救い出すのかという選択を迫られる。恐竜の数や恐ろしさも増強されるのは確実、続編らしいスケールアップに期待感が高まる。

そのほか、『パシフィック・リム:アップライジング』、『パディントン2』、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、『ミッション:インポッシブル6(原題)』、そして続く2019年にはハリウッド版『ゴジラ』の新作、と書ききれない。シリーズや続編が多いのは今に始まったことではないが、2018年はその傾向が鮮明だ。昨年末のディズニーのフォックス買収が証明するように、ハリウッドのメジャースタジオの危機感は年々高くなっている。“大ヒットする作品に製作を絞る”姿勢がさらに強固になっているのだろう。AmazonやNetflixなどストリーミングへの対抗措置で、映画館で観るのにふさわしい大作となると、やはりアクション系のシリーズ作品に力が注がれるのは仕方ないことかもしれない。

 

『パシフィック・リム:アップライジング』(2018年4月公開)©Legendary Pictures/Universal Pictures.