ニューヨーク編
Holiday Cocktail Lounge (75 St. Marks Place New York)
映画の冒頭と終盤で登場する、ヘソンとノラ、アーサーが3人で酒を飲み交わす、イースト・ヴィレッジのバー「ホリデイ・カクテル・ラウンジ(Holiday Cocktail Lounge)」。セント・マークス・プレイスの1st Ave. と2nd Ave.の間にある。深夜2時まで営業。ノラのアパートからは徒歩で約7分。イースト・ヴィレッジでは映画やTVシリーズの撮影が頻繁に行われていたが、以前このバーのそばで、偶然ウディ・アレン監督の『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』(2019)の撮影現場に遭遇し、エル・ファニングが目の前を通り過ぎていったことがある。
ノラとアーサーのアパート (50 East 1st Street New York)
ノラとアーサーが住むアパートは、イースト・ヴィレッジの南端に位置し、すぐ南に行くと数多くのバーやレストラン、ライヴハウスがひしめくロウワー・イーストサイドや、チャイナタウンといったエリアが広がり、リトルイタリーやソーホーも徒歩圏内の魅力的かつ便利なロケーションにある。ノラとヘソンが最後の別れを交わす場所は、ここから西に30メートルほど行った場所(40 East 1st Street)。近くには、インディ映画や実験映画の貴重な上映の場でありレアな作品の名画座でもあるアンソロジー・フィルム・アーカイヴスがある。2006年に閉業するまでパンクロックのメッカであり伝説的なライヴハウス、CBGBもすぐそばにあった。
DUMBO(ブルックリン)
マンハッタンのマディソン・スクエア・パークで24年ぶりに再会したノラとヘソンが地下鉄に乗って向かうのが、ブルックリンの人気エリア、DUMBOのブルックリン・ブリッジ・パーク。ここで登場するのが、イースト・リバーに面する1922年に作られたメリーゴーランド、ジェーンズ・カルーセル(入場料金は3ドル)と、ブルックリンとマンハッタンを結ぶ全長1834メートルのブルックリン・ブリッジ。この巨大な橋の先にはマンハッタンの美しいスカイライン、ウォール街のビル群やワン・ワールド・トレード・センターを見ることができる。観光客だけではなくニューヨーカーたちの憩いの場やデートスポットとしても人気の場所だ。
文・写真 / 小林真里(映画評論家/映画監督)
ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とは‥‥。
監督:セリーヌ・ソン
出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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