Dec 28, 2022 column

日本が誇る注目の監督作品 配信中の2022年公開 話題の映画 [Part3]

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編集部のおすすめ配信中の邦画作品

ここでは編集部よりおすすめ作品をご紹介。今年、話題をさらった国内作品のなかから2作品をピックアップ。期せずして、いま日本映画界で重要なキャストの出演作となりました。気になる俳優の来年公開作品をみる前に鑑賞してみてはいかがでしょう。

『やがて海へと届く』:過ぎ去ったものと残されたもの、唯一無二の世界観

感情をあまり表に出せない湖谷真奈(岸井ゆきの)は、自由奔放で魅力的な卯木すみれ(浜辺美波)と出会い、親友になる。しかし、ある日すみれは一人旅に出たまま行方知れずに。いまだ、すみれの喪失を受け入れられない真奈は、ある日、彼女の秘密が残されたビデオカメラを受け取る。

岸井ゆきのと浜辺美波の映画初共演作であり、2人の強い絆を描いた本作は、過ぎ去ってしまうものと残された人たちの物語であり、簡単には表し切れない人間の様々な側面を描く物語でもある。役者陣は皆さん素晴らしい演技を見せてくれるが、何といっても浜辺美波の見事な表現力に感嘆する。是非彼女の繊細な、時に大胆な表情を楽しんでほしい。本作の壮大なテーマへも結び付くイマジネーション溢れるアニメパートにも注目だ。(編集部KH)

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配信サイト Amazon Prime Video / U-NEXT

監督・脚本:中川龍太郎/原作:彩瀬まる「やがて海へと届く」(講談社文庫)/出演:岸井ゆきの、浜辺美波 / 杉野遥亮、中崎敏 / 鶴田真由、中嶋朋子、新谷ゆづみ / 光石研 公式サイト bitters.co.jp/yagate
配給:ビターズ・エンド ©2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会


『流浪の月』:ストイックに研ぎ澄まされ心をゆっくり締め付ける

誘拐された女の子と誘拐犯が15年後に再会、その稀有な関係を描いた凪良ゆう原作の同名小説を映画化した作品。

公開前、あらぬ憶測を呼ぶほど激痩せしていた、元誘拐犯役の松坂桃李をはじめ、出演者・スタッフの研ぎ澄まされた演技、映像に本作へのストイックさが伝わる。

なかでも、個人的に圧倒されたのが、横浜流星だ。
彼は元誘拐犯に気持ちを寄せる、被害女児、広瀬すずの恋人役で、被害者と加害者が近しい関係となる違和感に、自らの感情を爆発させる。李相日監督 が『悪人』『怒り』などで見せた他人に見せたくない感情を曝け出す。今までの彼の綺麗な顔のイケメンからイメージが払拭された。

「そうだよね、でもさ‥‥」といったやりきれない切なさに心掴まれる作品だ。(編集部O)

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配信サイト Amazon Prime Video

監督・脚本:李相日/原作:凪良ゆう「流浪の月」(東京創元社刊)/出演:広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子 / 趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子 / 柄本明 公式サイト gaga.ne.jp/rurounotsuki
配給:ギャガ ©2022「流浪の月」製作委員会

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