主演女優賞 ACTRESS IN A LEADING ROLE winner
エマ・ストーン 『哀れなるものたち』
プロデュースも手掛けた意欲作で2度目の主演女優賞受賞
すっかりオスカー常連となったエマ・ストーン。前回は第91回(2019年)『女王陛下のお気に入り』で助演女優賞にノミネートされるも、惜しくも受賞を逃した。同作でも監督を務めたヨルゴス・ランティモスと再タッグを組んだ本作では、主演のみならずプロデュースも手掛け、自身2度目となる主演女優賞を手にした。(前回は第89回の『ラ・ラ・ランド』で受賞)
また『哀れなるものたち』は、今回最多受賞の『オッペンハイマー』の7部門受賞に次ぐ4部門を受賞。主演女優賞のほか、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞と、その見事な世界観の構築が評価されている。
▼エマ・ストーン (主演女優賞 受賞スピーチ)
なんてこと、ドレスが壊れてしまったわ。本当に本当に驚いています。掠れ声ですみません。候補者の皆さん、サンドラ、キャリー、アネット、リリー、みなさんとこの賞を受賞したと思っています。みなさんから刺激を受けていますし、この場所に一緒にいられてとても光栄です。先日、このような別な場でちょっとパニックになってしまったのですが、その時ヨルゴス(・ランティモス監督)から言われたのは、“自分を客観的に見てごらん”ということでした。彼は正しかった。単に私だけのことではなく、素晴らしい何かを一緒に作り上げたチームの一員として感じれば良いからです。それこそが映画作りの最高の部分です。私は全ての出演者、スタッフ、愛と心遣いと才能を注ぎ込んでくれた全ての人とこの賞を分かち合えることを心から名誉に思います。そしてヨルゴス、ベラ・バクスターの人生という贈り物を授けてくれたあなたに感謝します。
そろそろ締めくくりですが、私の家族に感謝したいです。お母さん、兄弟のスペンサー、お父さん、夫のデイヴ、愛しています。そして、あと3日で3歳になる私の娘は、私たちの生活をカラーに変えてくれました。空よりも大きな愛を送ります。ありがとうございました。(壊れたドレスの)後ろ姿は見ないでね。
あらすじ
自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まる。蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い好奇心に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカンの誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出ていく。やがて貪欲に世界を吸収していくベラは、平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていくのだった。
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公開中
監督:ヨルゴス・ランティモス/原作:アラスター・グレイ「哀れなるものたち」(早川書房)/出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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